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夕暮れのベンチ、2人の小さな約束
夕暮れの校庭、オレンジ色の光が芝生を染める。
ほのかはいつものベンチに座り、ルゥを肩に乗せながら空を見上げた。
「ねぇ、ルゥ……今日もいろいろあったね」
「うん、でもほのかは無事だった。それが一番大事だよ」
天然少女のほのかは、ふわっと笑みを浮かべる。
その時、クラスメイトの美桜がそっと隣に座った。
「ほのか……今日も元気そうね」
「うん、ありがとう……でも少しドジっちゃったかも」
「ふふ、そんなほのかだからこそ、みんな助けられてるのよ」
夕暮れの光が二人を優しく包む。
ほのかは胸の奥で小さな温かさを感じた。
天然な自分でも、誰かの心に光を届けられる――
そんな実感が、ふわりと胸に広がる。
「ねぇ、美桜、これからも一緒に秘密を守ってくれる?」
美桜は微笑み、ゆっくりと頷く。
「もちろん。ほのかの光を、私も見守る」
ほのかは手を差し伸べ、ルゥの光の羽がふわりと応える。
小さな約束が、夕暮れの空に溶けていく。
天然少女の優しい魔法は、今日もそっと世界を照らしていた──。




