ClassMateの秘密がちょっとだけ見える
放課後の教室。
ほのかはまだ変身の余韻で少しボーッとしていた。
ルゥが肩にちょこんと乗り、ぽわぽわと浮かぶ光をまとう。
「ねぇほのか、今日の任務は屋上のシャドウ退治だったんだけど……」
「うん、知ってる!転んだけど勝ったやつね!」
「……それ、ちょっと反則気味だけどね」
笑いながらほのかは自分の机に座る。
そこに、クラスメイトの美桜がやってきた。
いつも静かで、少し近寄りがたい雰囲気の彼女。
「ほのか、ちょっといい?」
「え? う、うん……」
美桜の手には、小さな紙切れが握られていた。
それをそっと机の上に置く。
「これ……見ないでね」
ほのかは天然ゆえに、つい手を伸ばす。
でもルゥが目を光らせて、慌てて制止。
「ほのか!これは魔法少女の“秘密”に触れるな危険警報!」
「え、危険!?( ˘•ω•˘ )」
でも、紙切れの端がめくれ、ほのかの目に小さな文字が飛び込んできた。
「私は――実は、放課後に秘密の練習してます」
ほのかの天然心がチクッと刺激される。
秘密? 放課後? 練習?
「……え、なに練習してるの?」
「う、ううん……秘密!」
美桜はすぐに目をそらす。
でもその小さな瞬間、ほのかには“秘密を抱えたクラスメイトの姿”が、少しだけ透けて見えた気がした。
「ふふ……ほのかには見えちゃうんだね、ちょっと天然だけど」
ルゥがぽつり。
ほのかは笑う。
「えへへ……天然って、たまにはいいこともあるんだね」
クラスメイトの小さな秘密を知って、
ほのかは少し大人になった気分。
でも天然なので、その秘密はすぐに忘れちゃいそうな予感。
窓の外では、夜の風が木々を揺らす。
魔法少女としての戦いと、天然な日常の境界が、ふわりと揺れている──。




