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第5話問題編~ダベルコミュニティ~

僕、新野双芽しんのふためはいつも通り掲示板をチェックしていた。が・・・・・依頼なんてあるはずがない・・・・・。


「はぁ・・・・やっぱもっと大きい事件を解決しないと有名にはなれないよな」


僕が今まで解決してきたことは小さな事ばかり。最近のではハンカチ探しに偽物の爆弾処理。今思ったけどろくなことしてないな。とか思いつつしばらくインターネットをいじっていると・・・


「なんだこりゃ」


適当に検索して遊んでいたら『フリーダム』というサイトを見つけた。英語ではなくカタカナで書かれていたそれは僕の目に容易にとまった。クリックしてみるとログインページにとんだ。


「それはSNSというものですね。」

「SNS?」


秘書的役割である学舎真琴まなびやまことが声をかけてきた。そういやこいつネットとかパソコン系は得意そうだもんな。


「社長でも分かるように簡単に説明させていただきますと、コミュニケーションをとるための場といったところですね。」

「へぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ごめん、全然分かんない。僕はそれを顔に出していたのか、真琴が「では、もっと細かく説明させていただきます。」と丁寧に説明してくれた。


要するにそこのサイトで仲良くなったやつらがオフ会とかっていうのを開いて現実で会ったり、メッセージでやりとりしたり、コミュニティをつくったりして遊ぶサイトらしい・・・・・。僕はまだなにも理解できないが。


「会員登録は自由で無料なんだろ。俺も入ってみるか」


そして僕は会員登録を開始した。メールアドレスに名前、それとこのサイト内での名前も決めるのか・・・。


「これ名前、何にしたらいいと思う?」

「甲斐性なしか、役立たずがいいと思います。」


僕は推測屋という名前にした。これなら違和感がないだろう。え?・・・・・あぁ、さっきの言葉は聞かなかったことにするさ。


「さーて、と」


ここからは初心者の僕にでもわかる説明が書かれていたのでスムーズに進んだ。そして・・・・・


「会員登録完了!」


さぁて、これから何をしたらいいのかな。


「試しに他の人とやりとりしたらどうでしょう。」

「うーん、確かにそうだな。まずは友達作りからだな」


そうは言ったものの何をしたらいいかさっぱりわからない。どうしたらいいんだ・・・。


「メッセージを送るのはどうでしょうか?」

「でも相手のメルアドなんて持ってるわけないだろ」

「はぁ・・・・・ここのサイト内でならメルアドがなくてもやりとりができるんですよ。」


なんだ最初の溜息は!これだから無能は・・・。みたいな感じだったぞ!確かに僕はこういうのに関しては無能だが初心者だからしょうがな・・・・・・・・・・・


「さっき説明したんですけどね・・・・。」


うん・・・・それはごめんなさいだね。まったくもって僕は無能だった。


「うーん、でもメッセージってもっと仲良くなってからやりとりしたいよな」

「でしたらコミュニティに入るのはどうでしょうか。」

「コミュニティ?」

「はぁ・・・・・・・そのコミュニティにあった、人たちが集まる場所です。例えば・・・・これ、これ見てください。」


真琴が指差したところにはコミュニティという文字があった。僕はクリックするとたくさんのコミュニティがあることに気付いた。


「ほら、この『元気だそう会』は元気を出したい人が集まる場所なんです。」

「なんだそのネガティブなのかポジティブなのかわからない会は・・・・」


でもなんとなくわかった。自分の興味のある名前のコミュニティに入ればいいんだろう。そう思い僕はマウスを下に動かした。


「えーと、なになに。『パスタが好きな人集まれ!』って結構ピンポイントなものまであるんだな」


そうやって一つ一つ見ていくとその中に見覚えのあるものがでてきた。


「『非合法ちゃんは大好きですかぁ!?』・・・・このアニメそんなに人気があるのかよ・・・」


ちなみに人数も見れるようになっているので見てみると306人・・・まぁまぁな人数だった。ちなみに作った人っていうところにフロイジャーと書いてあったのは見て見ぬふりだ。


「うーん、なかなかないな・・・・・」

「ゆっくり探せばいいんですよ。私はコーヒーをいれてきます。」


そういって真琴は台所の方へ行ってしまった。ここの事務所には台所まであるのだ。なかなか便利だがその分家賃が・・・・・。


「なになに・・・『なんでもいいから駄弁りましょう!』か。これにでもするかな」


僕はそのコミュニティに入ることにした。





「双芽君!遅れてごめん!今日委員会があって・・・・・ってなにやってるの?」

「いや、今駄弁ってるんだ。詳しくは真琴に聞いてくれ」


あれから1時間、今は木曜日の午後5時。僕はすっかりコミュニティにハマっていた。


「このネットでも友達ができる感覚っていいよな」

「社長は現実で友達がいませんもんね」

「いないわけじゃねぇよ!ただ親友と呼べるものがいないだけだ!」


自分で言っていて泣きそうになってきた。まったく真琴は・・・・・・。それに比べてこの『甘宇治あまうじ』さんはなんていい人なんだろう。


「あれ?これメッセージ送れないぞ」

「あぁ、それはきっとこのSNSの管理者が禁止にしてるんでしょうね。」

「そんなことができるのか?」

「そりゃあ、管理者ですから。ここのSNSはメッセージが送れないんですね。どんなセクハラメッセージを送ろうとしてたのかは分かりませんが残念でしたね。」

「んなことするわけねぇだろ!即効通報されるわ!」

「えー、双芽君セクハラしようとしてたのー?私もまだされたことないのに・・・」

「まだってなに!?する気なんてこれっぽっちもねぇよ!!」


百香がふざけはじめた。・・・のか?なんか少しトーンが真剣だったような・・・。まぁいいや。


「とりあえず今日は依頼もないし、自由行動!」


百香と真琴が買い物に行ってる時も僕はコミュニケーションをとっていた。





「えー、双芽君今日出かけるのー?」

「今日は確かオフ会でしたよね。」

「あぁ、悪いな。なるべく早く戻ってくるから」


3日後の日曜日。僕は『甘宇治』さんと『マナ』さんの2人とオフ会をすることになっていた。場所はこの前ハンカチ探しにいったお店街。確か[草原]とか呼ばれているはず。そこの某ハンバーガーショップで行われる。


「私も連れて行って!双芽君が変な女にたぶらかされないか心配だもん!」

「お前は何の心配をしているの!?2人ともそんな人じゃねぇよ!」

「あー!ってことは2人とも女の子なんだ!」

「それのどこがいけないんだよ!お前は僕の彼女か!」

「え・・・・彼女だなんて・・・・」

「そこで照れるな!!」





なんとか百香を振り切りようやくハンバーガーショップについた。いやー、緊張するよな。まだ顔も声も分かってない中会うんだぜ。すごく緊張するよ。


「よぉし!」


気合を入れて店内に入る。ちなみに今日の僕の格好はジーパンに灰色のパーカー、中には赤いシャツだ。確か・・・・8番テーブルだったか・・・・。


「えぇと、もしかして『推測屋』さんですか?」


8番テーブルに近づいた時、不意に後ろから声がかかった。すごくやわらかい感じのおっとりした声だ。僕は後ろを振り向き・・・・


「はい、僕が『推測屋』です。えぇと、もしかして『マナ』さん?」


なぜ僕が『甘宇治』さんじゃなく『マナ』さんと聞いたのか?それはコミュニティの時でもなんとなくおっとりしていてやわらかいイメージだったからだ。


「はい!分かってくれて嬉しいですわ。今日はよろしくお願いします」


ですわ!?まさかここでお嬢様口調に会えるとは!本当にいたんだな・・・・。とか思いつつも『マナ』さんの綺麗さに見とれていた。顔は美人で優しそうな目。背は少し低く150前半といったところだろう。しろい清楚なワンピースにしろい鞄。それらが黒く長い髪を引き立てている・・・。しかもナイスバディときたもんだ。


まごうことなきお嬢様といった感じ。


「あぁ、こちらこそよろしくお願いします」

「『推測屋』さん、かっこいいんですのね」

「え!?」


不覚にもトキめいてしまった・・・・こいつなかなかやるな!ていうかトキめくってもう死語?


「いやいや、そんなことないです。『マナ』さん、すごい可愛いですね」

「え?・・・・そんなこと言われたの初めてで・・・・照れますわ」


そんな反応を期待してたんじゃない!このままじゃ僕はそこらへんのナンパ野郎と変わらないじゃないか!おかえしのつもりだったのだが・・・・まぁ、本当に可愛いんだけどね。


「では、テーブルにつきましょうか。」

「えぇ」


僕は椅子を引いてあげる。なんかお嬢様に仕える執事になった気分だ。その時後ろから声をかけられた。たぶん『甘宇治』さんだろう。


「えっとここが8番テーブルでいいの?」

「あぁ、そうだが」


相手があまりにもフレンドリーに話しかけてくるので敬語を忘れていた。すると『甘宇治』さんが・・


「あたしは『甘宇治』。べ、別にあなたたちのために来たんじゃないんだからねっ!」


僕の嫌な予感センサーが反応してる。『甘宇治』さんはツンデレにツンデレを足したようなツンデレだった。じゃあ、誰のために来たのだろう。


すこし茶色がかった長い髪の毛がツインテール、すなわち2つに結ばれてる。身長は150後半ぐらいだな。ピンクがかった半袖のTシャツにどこかのアイドルのような赤いチェックのミニスカート。胸は発育に乏しいらしいが、顔はすごく可愛い。目がつり目である。


ちなみにここまで分析する僕は変態じゃないと言っておこう。


「えっと、よろしく」


僕は少し困った感じで返した。なぜか僕の今の状況は漫画の世界に入りこんだようだった。





はい!今回の話はどうでしょうか?

とりあえず、今回は始まりといった感じなのでなんとも思わないかもしれませんが


これから盛り上げていこうと思います!

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