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第4話解決編~ニセモノトホンモノ~

これは解決編です。先に前の話の問題編を読んでください。

「なるほどね・・・・・・」


がっかりだ、非常にがっかりだよ。僕らは今秋葉原の某アニメグッズ店の裏のさらに隅にいる。今は6月もう少しで夏がくるのか暑さは勢いを増していた。まぁ、実は半信半疑だったんだ。なのに・・・・目の前には・・・・。


「爆弾・・・だよなぁ・・・・」


爆弾があった。しかも残り15分。とりあえず警察呼ぶしか・・・・。


「警察を呼びます。」


迅速な行動。さすが真琴だな。


「ストップでござる!」

「警察は偽物だったら恥ずかしいという理由で呼ばないのでは!?」

「この後に及んでよくそんなこと言えるな!」


心底あきれる。こいつらには人の命は恥ずかしさに負けるのか・・・。でも何かおかしい。こいつらはそんな薄情なやつじゃないと思うんだ。


「じゃあ、とりあえず、ここの店の店長にでも報告する?」

「それもやめていただきたい!」

「なんで!?」

「いや、ね・・・迷惑かけるわけには・・・ねぇ」

「ここでこの5人の死体がまき散らされてた方が迷惑だろ!!」


特に掃除が大変そうだ・・・・うぇ、想像するんじゃなかった。気持ち悪ぃ・・・・・。でも、やはり変だ・・・・。こいつらが依頼してきたのに、爆弾処理を他人に任せるのを拒んでるような・・・。


「はぁ・・・・そういうことか・・・・・」

「なにかわかったの!?双芽君!」


百香が笑顔をむけてくる。この笑顔が僕の言葉で崩れるのは少し残念だが・・・・。


「犯人はそこのオタク。お前ら二人だろ」

「「!!」」

「どういうこと?」

「説明してください。」


説明を求めてくる百香と真琴。簡単なことなんだけどな・・・・。


「こいつら2人はお前らに会いたかったんだよ」

「「はぁ!?」」


その驚きはよくわかる。僕ももううんざりだからな・・・。この茶番を終わらせることにした。


「こいつらは美少女が大好きなやつらだぞ。お前らに会うための口実だったんだよ。爆弾は」


そう、こいつらは美少女大好きオタク。もうこの結論しかないなと確信した僕は、次々と証拠にもならない「できそこないの証拠」をならべる。


「この爆弾を偽物だとすれば、全てがぴったりおさまるんだ。警察を呼ばなかったのは、偽物だとばれるから。店長を呼んで騒がれても困るだろうし」


そして・・・・・・


「まず、こんな隅の隅の爆弾をたまたま来たお前らが発見できるわけないだろーが!!」


そうここは、店の裏のさらに隅の隅。こんなところ偶然きたやつが発見できるわけない。僕の「できそこないの推理」、すなわち推測が幕を閉じる。


「どこかの噂でこいつらのことを聞いたお前たちは、会う口実をつくるためにこんなことをしたんだろう。そしてタイムミリットが過ぎたとき・・・・」


その瞬間爆弾の時間が0になった。・・・・・爆発は起きない!よし!そのかわり、「ドッキリ大成功」という紙がでてきた。


「な。ここまでして会いたいものなのかどうかはわからないが、こいつらは美少女のためならなんだってするだろうな。だがアニメにはかなわなかったのか時間がないのにきちんとアニメは見てたよな」

「拙者たちがしたという証拠は!?」

「証拠・・・・?・・・・これは推理じゃない。『できそこないの推理』すなわち、推測だ。あとはお前らが認めればいい話だぞ」


オタク2人はまるで重大犯罪を犯した犯人のように崩れ落ちた。


「拙者たちの」

「完敗です」


僕らの勝ちは決まった。っていうか無駄すぎるだろ、この時間!!!


「わたしたちは百香たんと真琴たんに会うためだけにこれをやったんじゃないんです」

「は?他に理由は?」

「高校生が推測屋というのをやっているということを聞いてきたのもあるんでござるよ」

「ってことは?」

「あなたの双芽氏の推測を見にきたという理由でもあるのです」

「・・・僕は試されてたってことか」

「まぁ、気分を悪くしないでくれでござる。でもこれでわかったでござるよ」


「拙者たちの同人誌作りは成功しますと」

「え?」


何言ってんだ・・・同人誌というのは確か、自分で作った漫画のことだったはず。これを売ったりするんだよな。・・・・・まさか・・・・・。


「今回の件は漫画にさせていただくでござる」

「お前らそれが理由か!!」


百香と真琴に会うのも漫画にでてくる登場人物のイメージをつかみ取るためだったのか・・・。


「ざっけんな!せめてギャラくれ!」

「注意すべきはそこじゃないと思うよ!!」

「そうです。爆破されればよかったのに。」

「それは誰にいってんの!?僕!?」


平和。やはりそれが一番だ。そう思った時。


ドカァアアアアアアアアアアアン!!!!


爆発が起きた・・・・。


「お前ら・・・まさか!」

「違うでござる!拙者たちは何もしてないでござる!」


そうだ、こいつらが仕掛けるわけがない。秋葉原を愛しているこいつらが。僕は黒ぶちメガネをかけた。


キュィイイイイイイイイイイイイイイイン


これは・・・・火薬のにおいが多い・・・・ってことは爆弾じゃなくて・・・。


「ダイナマイトだ!!!近い、行くぞ!!」

「ダ、ダイナマイト!?そんな爆弾騒ぎは終わったかと思ったのに・・・」


百香が残念そうな顔をする。僕も非常に残念だ。僕はここに来る前に見ていたテレビを思い出す。確か飛び降り自殺の他にもう一つ爆弾の事件があったはず!





僕らは近くの電気屋にきていた。その電気屋で爆発が起こったのだ。今でも煙がでている。何人かがにげようとして僕にぶつかる。黒いコートのやつやパーカー、オタクの格好したやつとか。


「おいおい、マジかよ。ほんとに爆破事件・・・だと・・・・」


でもダイナマイトなら爆弾と違って犯人がギリギリまでその場にいなければいけない。導火線は時間制限などつくってくれないからな。


「ってことは・・・・・・」


この人ごみの中に犯人がいる・・・・。だが人が多すぎる!!!これなら推測もできない・・・・・・

いや・・・・・待てよ。あくまで推測だがダイナマイトというのは予備というものも必要じゃないのか?爆弾と違い少し威力がないダイナマイトは爆破をちゃんとするためにはある程度の本数がいるんじゃないのか・・・・?さまざまな「できそこないの証拠」。


キュィイイイイイイイイイイイイイイン


誰だ・・・・誰が犯人だ・・・・そう思った時、ふいに思いついたことがあった。長袖長ズボンの人はいても、上着をはおってるやつなんていないはず。今外はかなりの暑さだ・・・・。


「!!黒いコートの男か!」


僕にぶつかってきた黒いコートの男を追うために走り出した。


「ちょっと!双芽君どこに行くの!?」





「待てよ。お前」

「ん?何かようがあるんか?」


そいつは関西弁だった。黒いコートを着て、髪はかなり長い。長髪だ。歳は20歳前半で、美形だがなんかニコニコしてる。笑ってるのだ。


「子供の戯言だと思って、スルーしてもいい。お前爆弾犯か?」

「証拠は?」


男はニコニコしながら言った。


「いや、黒いコートの中にダイナマイトがあるんじゃないかと思って・・・・」


すると男は上着を脱いだ。中にはなんの変哲もないパーカーにダボダボのズボンがあるだけだった。

うそだろ・・・・推測が外れた・・・ポケットの中にもなさそうだ。一切ふくらんでない。


「えっと、すみません・・・・・・」

「はっはー!ええよ。少年!確かに人は誰でも疑った方がいいからなぁ」


めっちゃフレンドリーな人だった。ええ人やん。


「少年の推理はおもろいなぁ」

「推理じゃないです。ただの僕の推測ですよ」

「そうか、少年の推測は間違っていることが2つあるで」

「なんでしょう?」


僕は本当にそれを知りたかったのできいてみた。ただ興味本位で。


「一つ目ここにダイナマイトはない」

「それはわかってます。僕が間違ってたんですから」

「二つ目・・・・・・・・」


その瞬間僕の耳元で囁くように言った。


「爆弾犯やちゃうで・・・・・・爆撃屋や」


「な!?」


振り向いたときその男はもうすでにいなかった・・・・。騙された!簡単に!あいつが犯人だったのか!!


「爆撃屋・・・・・か・・・・」





場所は事務所。いつもの中央にあるソファに座ってゲームしていた。


「双芽君勝手に行っちゃうんだもん。驚いたわ」

「悪い。ちょっと・・・・な」

「大方、犯人の目星をつけて、それらしい人にバカ正直に聞いたんでしょう。犯人ですか?と。」

「う!!」

「えぇ!?その驚きかたは図星なの!?私もいけばよかった・・・・」

「危ねぇだろうが。僕一人で十分だ」

「ってことは犯人を見つけたの!?」


百香の言葉に僕は首を横にふる。


「いいや、タヌキに・・・キツネに化かされて終わりさ」

「?」


爆撃屋。そんなものがあったのか。この世には推測屋だけじゃなくて様々なお店があるっていうわけか・・・・。


「オタク2人は今頃なにやってんのかな?」

「同人なんとかってやつの執筆中じゃないの」


あいつらのことは嫌いらしく百香は嫌な顔をする。


「あいつら、根はいいやつだからさ、ぜひ許してやってほしいんだ」

「別に怒ってなんかないもん」


バレバレだ。あの茶番が気に食わないのは僕も同じなんだけどな。その瞬間ゲームの画面に「GAMEOVER」と出てきた。


「このボス強いな・・・・・」

「え?どれどれやらせて!」

「いいけど不器用なお前じゃ無理だぞ」


15分やってもクリア不可だった。さすが百香。開始から全部凡ミスで終わっている。


「私にやらせてください。」

「いいけど」


事件記録をつけ終えた真琴が言ってきた。まぁ、真琴でも無理だろう。


「できました。」

「えぇええええええええええええ!!!!」

「すごい!学舎さんさすが!」

「えっへん。どうですか社長。私の実力は?」


僕はそのとき不意に思いだした。今のボス、ラスボスだったんだけど・・・・・・


「おい!真琴!!それラスボスだぞ!!僕がクリアしたかったのに!」

「誰がやっても同じじゃないですか。」

「女子には分からねぇよ!このロマンが!!自分でクリアした時こそ最大の喜びがって・・・話聞いてる!?」


もう2人ともテレビを見ていた。ちっくしょう。ブッチ切りしてもう一回やり直せば・・・・・


「セーブされてる!?」

「あぁ、適当にボタン押したらそうなっちゃった」

「お前の不器用さにもあきれるよ!!!」

「だって双芽君がやっていいって言ったんじゃん」

「それはお前らがクリアするとは思わなかったから・・・」


この言い争いはこの後、僕の負けで終わった。まぁ、なんとなく想像ついたよね。

解決編どうだったでしょうか?

若干無理やり感がでてしまいましたが、次の話はがんばってみようと思います。


もうそろそろバトルがでるかもしれませんよ。

キーワードにバトルと書いてしまいましたしね。

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