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第3話問題編~タイムミリットカイシ~

「金が足りない・・・・・・」


僕は1人パソコンにむかって嘆いていた。ちなみにパソコンで見てるのはもちろん、推測屋の掲示板だ。依頼なんてあの兄妹以来全くきていない。


「もうそろそろまずいよな・・・・」


ここは都会。なのでこのビルの1階だけしか使ってないとしても、かなり家賃は高い。このままじゃ今月分が払えないという危機的状況なのである。


「バイトでも始めるかな・・・・」

「えー!だめだよ。推測屋がおろそかになるでしょ」

「おろそかになって困るほど働いてねぇよ」


今、僕に文句を言ったのは、江戸城百香(えどじろももか)だ。推測屋のことを一番真剣に考えてるやつでもある。


「社長の力でお客集めでもしましょうか。」

「どうやって?」

「このビルの前で死んでください。」

「無理だぁあああああ!!っていうかそれ、じゃじゃ馬集めにしかなってないから!」


僕に無茶な要求をしてきたのは学舎真琴(まなびやまこと)。秘書みたいなやつなんだけど、毒舌。

僕のことをなにも考えていない。


双芽(ふため)君、髪のびてきたよね」

「でも切る金さえもったいないからな・・・・」

「なら切ってあげようか!」

「断る」


双芽というのは僕の名前だ。新野双芽(しんのふため)。変わっている名前だろう。学校のある日は学ランできている。髪は黒くて、長すぎず、短すぎない。肩ちょい上ぐらいまでのびてる。クセがあるのでアホ毛が目立つ。


「どうしてー?」

「お前、かなりの不器用だろ」


そう百香はかなり不器用なのだ。よく今まで事務所のもの壊さなかったなと褒めてやりたいぐらい。ちなみに事務所には大きい机がかなりあり、上には資料ばかりがならんでいる。でも決して狭いとは感じないつくりになっている。


「暇だー!!」


ピンポーン


「この音は・・・・まさかチャイムだと・・・・」


いつぶりだろう・・・このチャイムを聴くのは・・・・依頼がなく人がこないから全然聴いてなかった。ほんと泣けてくるな。


「いらっしゃいませー!どうぞ入ってください!」


と魚屋、八百屋なみの声をだす。


ガチャ


「えーと、依頼をしたいのでござるが・・・」


ん?ござる?


「山名氏、それは唐突すぎでござるよ。まずはあいさつからでござる」


山名氏?


「えー、では、自己紹介から。拙者は山名・F・フロイジャー」

「私は、佐島・A・イレティブでござる」


「どこの国の名前!!!!!????」


ちゃんとツッコめたのはここからだった。





「えーと、では山名さんと佐島さんでしたよね」

「いいえ、拙者のことはフロイジャーと」

「私のことはイレティブとお呼びください」


どうしよう・・・ハードルが高すぎる・・・・・・・。変な一発芸するより恥ずかしい。ちなみにもう二人はソファに座っている。僕まだ何も言ってないんだけど。


「えーと、ではフロイジャーさんとイレティブさんは・・・・・おい!そこ!そんな目で見るな!」


百香と真琴が冷たい目で見てきた。しょうがないだろう、こいつらが呼べというんだから!


「あそこのお二人は?」

「あぁ、クラスメイトの江戸城百香と学舎真琴だ」


僕の紹介にあわせて、お辞儀する二人。


「百香たんと真琴たんですね。わかりました」

「お二人とも可愛いですなぁ」

「たん!?なにもわかっちゃいねぇよ、こいつら!」


一応むこうの方が年上なのだが敬語を使う気になれなかった。そして百香がすごく青ざめている。真琴は殺気がかなりでているが、この能天気バカ二人には何も届いてないみたいだ。


「そしてもう1つ、質問なのですが、あなたは高校生で?」

「あぁ、まぁそうだが。僕は高校1年生だ」

「それでもう事務所など開いているのですか!アニメみたいでワクワクしますな」


話がかなりそれてきている。ちなみに山名さんはぽっちゃりとした体型でチェックのシャツをジーパンにいれていて、頭にはハチマキをつけている典型的なオタクと呼ばれるものだった。佐島さんは山名さんより少しやせていて、服装は同じ。丸いメガネをかけている。あぁ、フロイジャーさんとイレティブさんか。忘れてたよ。その名前。


「それにしても二人とも、バッグがパンパンだけど、どこかに行ってきたの?」

「もちろんでござるよ!」

「秋葉原に少々用事がありまして」


この話は聞いてはいけない気がした。別にオタクをバカにするわけじゃない。むしろ趣味に熱中できることはすごいことだと思う。僕がバカにしてるのはこいつら自身だ。話が全然進まねぇから。


「ん?」


とここで僕は山名さん改めフロイジャーさんのカバンにアニメキャラがプリントされてることに気付いた。見た感じ小学生のピンク色の長いツインテールの女の子がプリントされてる。服装は・・・・いわゆる魔法少女といった感じ。服の色もピンクでひらひらしたものやところどころ露出しているところがある。


「そいつはなんだ?」

「あぁ、これは拙者が好きなアニメの主人公でござる」


ちなみに自分のことを拙者というのは山名さん改めフロイジャーさん。私というのが佐島さん改めイレティブさんである。


「ふーん」


なんとなく聞いただけで特に意味はなかったのだが、急に山名さん改めフロイジャーさんが話しだした。


「ちなみにタイトルは・・・・・」

「あぁ、いいよいいよ。別にそんな興味ねぇし」

「なんでもお金で解決!非合法ちゃん!というのでござる」

「どういう物語!?そいつ見た目小学生なのになにやってんだよ!」


ツッコミどころ満載だった。「非合法ちゃーん」と言いながら、山名さんはカバンを撫でている。おいおい、そいつの名前が非合法っていうのかよ。


「で、本題に入るが、依頼はなんだ?」


ようやく聞けた。もう話はそれないだろう。


「では私たちが依頼するに至る前の話でもしますか。3時間はかかるでござるが」

「まだそれる気!?もういいから依頼内容だけ言えよ!」


ていうか百香と真琴さっきから一言もしゃべってねぇ。僕だけじゃ辛いんだけど。時間帯的にはもうお昼すぎだった。ほんとはやくしてほしい。日が暮れちまうわ。


「では、単刀直入にストレートでいかせてもらうでござる」

「お、おう。」


急に真剣な表情になった山名さん。実は結構困ってんのか。じゃないとこんな顔しないだろ。


「お昼のアニメ再放送を見たいのですが」

「もういやぁあああああああああああああああ!!!」


僕の心はとうとう折れた。





アニメが終わり、ニュースがやっている。また飛び降り自殺か。最近多いな。次のニュースに変わって爆弾魔のニュースをやっていた。僕はテレビを消す。あれから30分後、ようやくアニメを見終わり一息ついた山名さんと佐島さん。


「今度こそ、依頼内容を言えよ」

「わかってるでござるよ。そう焦らないでください」


お前らのせいだろうが!とキレたかったが話がそれるのはもううんざりなので心の中にしまっておく。


「実に軽い事件なんですけどね。私たちが秋葉原のお店をまわっていたら・・・・」


佐島さんが一息ついて笑顔で言う。


「爆弾を見つけちゃいまして」


「お前らほんとになんでうちの事務所来たの!?」


警察に話せよと思う僕の心を読んだのか、山名さんがゆっくりと話し始める。


「爆弾を見つけたのは某人気アニメグッズショップの外なんですよ。確か残り3時間ぐらいでしたかな?偽物だったら恥ずかしいので警察ではなくあなたたちに依頼しにきたでござる」

「お前ら、ここ『推測屋』だぞ。爆弾解析なんてできねぇよ・・・・・ん?」


そこで僕は重要なことに気付いた。


「お前ら見つけてからここにくるまでどのぐらいの時間かかった?」

「えーと、その後も買い物したので1時間半ぐらいですかな?」

「で、今ここでアニメをみて、30分たったと・・・・・・・・」


「もうあと1時間しかねぇ!!!!!」


「えー!?」

「!?」


さっきまでだんまりだった百香と真琴も驚いている。


「と、とりあえず秋葉原のそこまで案内しろ!ここから何分かかる!?」

「だいだい40分ですかね?」

「本物だったらまずいぞ・・・・急いで行く準備しろ!」


僕らは急いで準備して5分経過。


「いやぁーまさかここまでおおごとになるとは・・・ハッハッハ」

「え!?ここキレていいよね!殴り飛ばすぞ!!」


僕らは急いで駅へとむかった。無論こいつら二人とも反省の色は見えなかった。


爆発まで残り55分。





今回は問題だけで終わってます。

ここまで読んでくれた人は分かってくれてると思いますが、

普通の推理物とは少し違う作品となっています。

どうだったでしょうか?今回の話は。

指摘に感想待ってます!


次で解決するんでしょうか?僕も不安です。

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