第1章 第1話問題編~サガシモノハナンデスカ~
「おいおい、もうこれで2週間だぜ・・・」
いきなりで悪いが僕、新野双芽は今、とてつもなくショックを受けている・・・なぜか?
「依頼がこんなにこないとはな・・・」
そう依頼がこない・・・・推測屋という探偵のできそこないみたいなことしてるのでこれは致命的。
死活問題でもある。
「社長、今日は日曜日です。ゆっくり休まれてはどうでしょうか?」
僕のことを社長と呼ぶこのナイスバディは学舎真琴。秘書的な役割を担ってくれている美人な女性だ。
「そのセリフはいつも忙しい社長に言ってくれ」
「ですからもっと休んでくださいということです。」
「これ以上どうやって休めばいいかわかんねぇよ!先週の12時間睡眠はだめだからな!」
あぁもう!一回依頼してみろってんだ!そしたら光の速さで事件を・・・光は無理だな。音?無理だ。
じゃあ、飛行機?無理だな。自動車、無理だ。徒歩ぐらいの速さで解決してやるのに・・・。
ギィイイイイイイ
「こんにちわー!双芽君!依頼どうだった?」
ダラダラダラダラダラ・・・冷や汗が止まらない・・・やべぇ、バレたらまためんどくさいことになる。この前は口きいてもらうまで、約6時間は話し続けた・・・もうあんな思いはやだ・・・。
「依頼なんかどうだっていい!それぐらいに忙しいんだ!!」
「えー、そんなんだ・・・・」
ふぅ、勢いは大切だよね。なんとか通った・・・・・・・・
「ごめんね。このお兄ちゃん忙しいみたいで・・・だから代わりに私が探してあげる」
はい?こいつだれと話してんだ。と思っていると・・・机が邪魔で見えなかったが、そこには小学校低学年ぐらいの女の子と男の子がいた。
「百香。そいつら二人どうかしたのか?」
「うん、なんか探し物があって、だから双芽君に頼もうと思って・・・でも忙しいなら私が・・」
僕は百香の言葉を最後まで聞かず、その子供の方へ歩いていき・・・・
「お坊ちゃんにお嬢さんなにかお困りですか?」
漫画で読んだ神士そっくりの口調で尋ねた。
〇
この推測屋の事務所は机が軽く10つはある。そして椅子も一応それなりにある。でも依頼者にはソファに座ってもらうというきまりを今使えるとは・・・感動・・・・。
ソファの位置はちょうど部屋の中央である。
「えーと、依頼内容は、風に飛ばされたハンカチを探してほしいと」
「「うん」」
子供二人はうなずいた。
二人の名前は朝倉暖と朝倉翔太というらしい。
二人は兄妹で翔太君がお兄さん、暖ちゃんが妹ということらしい。
暖ちゃんは短いツインテールで赤いワンピースをきている。翔太君は髪の毛を短く切っていて、白い半袖青い半ズボンだ。
「のんのハンカチはお母さんからもらった大切なハンカチなんだ」
暖ちゃんは泣いて泣いてしょうがないため、翔太君が話してくれた。もしかしたら僕よりしっかりしてるかもしれない。
「翔太君、双芽君よりしっかりしてるね」
実際言われると腹が立つな、これ。
「グスン・・・・ひっく・・・・・見つかる?」
僕はハートを打ち抜かれた!双芽は戦闘不能になった!
「ちょっと双芽君?大丈夫?」
返事がないただのしかば・・・・・グフッ!
「目が覚めましたか、それはなによりです。」
「いてぇよ!」
真琴にグーで腹を殴られた。涙目で上目づかい・・・・だれでもキュンとくるだろ。・・・・・・・・
え?僕だけの特殊な性癖じゃないよね!?
「うん、大丈夫。見つけてみせるよ」
「ホント!やったーお兄ちゃんありがとう!」
とても喜んでくれた・・・・なぜかこっちまで嬉しくなってくるはしゃぎようだな。
「ムスッ」
なぜか翔太君の様子がおかしかった。拗ねてるのかな?だとしたらなんで?子供の考えることはわからない。
「このお兄ちゃんはね、とってもすごいんだよ。もうどんな事件でも光の速さで解決しちゃうんだからっ!」
悪い・・・・百香・・・・徒歩ぐらいの速さじゃないと無理だってさっき結論がでたんだ・・・・。
そんな軽い罪悪感を胸から消し去り、依頼について詳しく聞くことにした。
「ハンカチの形と色は?」
「普通に四角っぽくて、赤色の花柄」
今度は暖ちゃんが話してくれた。大分落ち着いたらしい。そりゃあ、大事なものなくすとつらいよな。
僕も大事なものを・・・・・・・・・・・いや、今は関係ないな。
「ジュースです。」
「わぁ、ありがとうお姉ちゃん!」
「ありがとう!」
真琴が照れている。もしかしたらこういう状況に弱いのかも・・・・・・・試してやろう。
「社長、コーヒーです。」
「わぁ、ありがとうお姉ちゃん!」
「頭がおかしくなるには少し早いと思いますよ。」
「つめてぇ!」
氷点下の言葉だった。いくらなんでもひどすぎだろう!あんな怖い言い方しなくても!試さなければよかった・・・。
「よし、じゃあ、探しに行こうか」
「「うん」」
「私にとったら初めての依頼だぁ・・・・頑張らないとっ!」
百香がなぜかすごく嬉しそうだ。そういやこいつがこの事務所に所属してからは依頼一件もなかったからな。僕でさえ久しぶりでワクワクしている。どんなに小さくとも依頼は依頼、頑張らないとな。
「私も行きます。久しぶりの社長の仕事なので。」
普段は事務所待機が多い真琴も今回は行くらしい。嫌な予感しかしないがなんとかなるだろう。
「よし!じゃあ、行くか!・・・・・・・・っと」
僕は一つ聞いてないことがあったことに気付いた。
「ハンカチは何時間前に飛ばされたの?」
そう、掲示板にも書きこみしていないということはすぐさっきの出来事だということ。いつぐらい経つんだろう。12時間ぐらいならなんとかなるな・・・・
「うーん、と3日前」
「えぇぇええええええええええええええええええええ!!!!」
僕は直感的にこれは大変なことになりそうだと思った。
そして後ろで「1か月たとうがお兄ちゃんは見つけるよ!」と言っている百香を黙らせたい衝動に襲われた。
えっとどうでしょうか?
とりあえず物語が進んでいる状態です。
まだ全然だめな所だらけですが、頑張りたいと思います。
感想、指摘などなど待ってます!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。




