オフィーリアの決心?
そして決心した!
……ハリーないわ。
「うん。分かった! 私も両親に伝えておくね! 婚約は早いって。ハリー、良い人が見つかると良いね」
早くこの場を立ち去りたい! そんな気持ちで言った。
「オフィーリア、分かってくれたい? 物分かりがいいのはオフィーリアの良いところだ」
……褒められているの? いや! けなされているんじゃないのかな。でもハリーはよく褒めてくれていたわよね?
オフィーリアかわいいね、その服。
オフィーリアはお茶を淹れるのが上手だね。
オフィーリアの刺繍は美しいね。
オフィーリアは字が綺麗だね。
……って私の容姿に関することは一切褒められていないことに今気がついた!
「オフィーリア、聞いてる?」
「あ、うん。聞いてたよ。両親に説明しにいこう!」
席を立ち両親の元へ行くと期待をするような眼で迎えられた。
「オフィーリアちゃん、ハリーとの事なんだけど、二人の返事を聞かせてくれる? 二人は仲良しだから悪い話では無いわよね? おばさんもオフィーリアちゃんがうちに来てくれるなら大歓迎だわ」
ハリーの母親が笑顔で言うけれど、残念ながら答えはNO。
「ハリーと話し合って決めました、」
「まぁ! 決まり? おばさん嬉しいわ!」
手を握ってくるハリーの母親。ハリーのぐいぐい話を進める悪い癖は母親似かも。
「オフィーリアちゃん、良かったらお父様と呼んでくれても構わないからね!」
ダンディな笑顔を見せるハリーの父親。ハリーの美男子顔は父親似。恐らくモテたんだろうな……自信ありげだもん。もちろんそんなダンディが選んだハリーの母親も美しい人だ。男爵家出身で恋愛結婚だったそうだ。何回も聞かされたもの。
「フィー、ハリーと婚約するということでいいのか?」
お父様が言ってきた。そうよね、まだ返事をしていないもの。握られていた手をそっと離して背筋を整え深呼吸してお答えします!
「ハリーとは婚約しません」
と私は答えた。
「今じゃないので」
とハリーは答えた。ん?
「そうか、二人で話し合った結果ならそれでいい。親の都合で婚約をさせるのは良く無いね。グレイヴス子爵」
「はぁ。残念ですが仕方ありませんね。オフィーリアちゃんが娘になると思っていたのになぁ……。残念だ」
「フィーは納得しているのね?」
これは私のお母様からの問い。
「はい。お母様」
「分かったわ。子爵夫人子供たちのことは残念でしたけど、変わらずお付き合いのほどよろしくお願いしますわね」
「えぇ、もちろんですわ!」
和やか? な話し合いが終わり、皆が分かってくれた。はずだよね。
ありがとうございました。