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佳境
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ーーエッセイも、佳境に入っている。
「サピエンスの進化」としての科学ーーつまりサイエンスとして筆を進め、美術分野に於いてはゴッホ、デュシャン、また歴史人物としてガリレオ、織田信長を取り上げて、その「アーティスト」との定義を示した。
そして随筆家が言う「Artの体現者」とは、繰り返すようだが、サピエンス・サイエンスに於いては「科学の体現者」であり、ここ迄辛抱強く読んで頂いた方々には、現在浸透されている総合芸術クリェーションとしての「技術の体現者」とは本質的な部分で異なると言うのは理解頂けたのではないかと、期待させてもらいたい。
ならばこそ、此処で冒頭の――「Art」とその「外輪郭世界」を持ち出し、「ボビンと糸」を想像させ、ボビンが「Art」そして「外輪郭世界」がボビンに絡みつく糸、その二つで形成されているのが「ホモ・サピエンスとしての個体認識する意識」なのだという想像力を、再び皆さんに働かせれば…、
其処に「Art」とは何かと言う「問い」への答えが、明確に浮かび上がってくるのではないでしょうか。
そしてそれらを総合することでサピエンス科学(Sapiens Science)という学びを、随筆家は皆様に導き出したかったのだと言うことです。




