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竜と少女の物語  作者: 西
第一章
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第四話

 そうしているうちに、野草の生えている森へと到着しました。二頭は着地をするために降り立ちます。

 赤い竜は、動きやすいズボンとシャツ姿の男性へと。

 黄の竜は、ワンピース姿の女性へと。

 人型に姿を変えて、緑が生い茂るところへ着地しました。


「ここはいつ来ても綺麗ね……」


 彼女は森の空気をめいいっぱい吸い込みます。


「来たことがあるのか?」

「ええ。何度か兄さんと一緒に」


 黄の竜が『兄さん』と呼ぶのは白い竜しかいません。


「元気にしてるか?」

「あなたが会いに来ないから、カンカンよ。帰ったら一緒に会いにいきましょうね。三人で集まるのはいつぶりかしら……そうと決まれば、さっさと必要な分を摘んでしまいましょう!」


 行くとも言っていない赤い竜を置いて、黄の竜はウキウキとしながら野草を摘み始めました。こうなった彼女は、なにを言っても聞いてはくれません。


「相変わらず強引だ」

「そうよ。手のかかる誰かさんのせいでね?」


 しれっと答える彼女の言い草に肩を竦めた赤い竜でしたが、隣に並び一緒に野草を摘み始めます。

 白い竜が怒ると恐いことを知っている赤い竜は、黄の竜と一緒におとなしく会いに行くことを決めたのでした。

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