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竜と少女の物語  作者: 西
序章
1/7

まえがき

 皆さんは、竜という存在をご存知だろうか。

 トカゲのような見た目をしている大きな躯。その背から生えている、空を飛ぶための強くしなやかな翼。全身を覆う鱗は、ただの剣では貫くことが出来ないほどに硬い。手から伸びる爪は、どんなものでも切り裂く鋭さがあり、口から覗く太い牙は、どんなものでも嚙み砕く力がある。

 そして、莫大な魔力を持っている。

 これが、竜という生き物。

 誰でも知っていて、誰もが描く彼らの像だろう。



 この物語は、そんな存在として生まれた一頭の竜と、人間として生まれた一人の少女のお話。

 二人は出逢い、旅をし、世界を知ることとなる。


 人間と魔人の争い。否応無しに巻き込まれている他の種族。そして、限界寸前である大地の姿を。


 二人は選ぶ。

 竜は、誰もが平和に暮らせる場所を作るために。

 少女は、誰もが助かる可能性を持つ場所を作るために。

 互いの夢を叶えるために、乱世を終わらせることをーー。



 これは、実話に近い物語である。

 サントラルの建国の祖、赤竜帝。

 大戦を終わらせた英雄。

 彼の歩んだ軌跡を知ってほしく、私はここに記すのだ。

 かの竜の進む未来に、幸多からんことを願いながら。


 親愛なる赤竜帝へ。 

 吟遊詩人、オルフェウスより。 

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