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のじゃロリ魔王オルガネーシャの事件簿

 --------------------------------------------------

 

 

 「ごくっ、ごくっ……ふぅ……」

 

  

  ダークエルフ幼女の魔王、オルガネーシャは、岩だらけの谷底を進むラショウモンを見下ろしていた

 

 

 「オルガネーシャ様、そ、そのように強力な利尿作用のあるショワワ茶を大量に飲まれては!」

 

 「うるさいヨーヨーダ! わらわは今日こそ、あの魔王ラショウモンに勝つのじゃ!」

 

 

  オルガネーシャは、悪いヨー◯のような参謀魔族に言い放った。

  幼女ダークエルフ魔王の傍らには、麦茶のような液体の入った樽があり、そこにお椀を入れては、

  中身をがぶがぶと飲み干している。

 

 

 「くっくっく! 皆も見ておれ! 片時も、このわらわから目を離すでないぞ!!」

 

 

  兄であるベルキオンを、ラショウモンに倒されたオルガネーシャ。

  魔族であるからには、その仇をとらなくてはならなかった。

  いろいろ問題のある兄だったが、魔族、魔王の掟には従わなくてはならないのだ。

 

 

 「そして、あのラショウモンに勝ったあかつきには、あかつきには……ッ!!」

 

 

  あかつきには、ラショウモンを自分の支配下に置いて、そして……

 

 

 「くくく、くっくっくっく……! 胸が躍るッ!」

 

 「オルガネーシャ様……?」

 

 「では、いってくるのじゃ!!」

 

 「ご、ご武運を!!」

 

 

  オルガネーシャは崖から飛び降りる。

 

 

 (はッ! しまった!)

 

 

  飛び降りたなら、着地の衝撃が!

 

  

  ドシンッ!

 

 

 (膀胱にぃぃぃいッ!!)

  

 

 

 「く……、ふぁああ……っ」

 

 

  なんとか、耐えた!

 

 【現在の膀胱臨界値:81 (100で決壊)】

 

 

 

 「ま……待て! ラショウモン!!」

 

 

  しかし、オルガネーシャは谷道を進むラショウモンの背後に着地してしまった。

 

 

 「ちょっと、ちょっと待って……!」

 

 

  ラショウモンを背後から、幼女ダークエルフは呼び止める。

  

 

 「ん?」

 

 

  ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりッ! 

  

  オルガネーシャにはわけがわからなかったが、ラショウモンは険しい山道に合わせて、

  タイヤをキャタピラに変形させていた。

 

  背後から声をかけられた羅生門は、超信地旋回でくるりと180度振り向いた。

 

 

 「ひっ……!」

 

 

  予想外の動きに、ダークエルフ幼女の満タン膀胱がたじろぐ。

 

 【現在の膀胱臨界値:87 (100で決壊)】

 

 

 (じゃ、じゃが、……が、がまん、がまん……できた……っ)

 

 

 「ラ、ラショウモンっ!」

 

  

  オルガネーシャは、胸を張って巨大なトラックを見上げた。

 

 

 (もっと、もっと我慢、するのじゃ……!)

 

 

 「きょ、今日こそ、ラショウモン! おぬしに、勝つ!」

 

 

 「なんだ、オルガネーシャか。今日はなんのようだ?」

 

 

 「くッ!」

 

 

  羅生門の声がダークエルフ幼女の腰に響く!

 

 

  たぷんっ!

 【現在の膀胱臨界値:93 (100で決壊)】

 

 

 

 「ひぃ……ううっ」

 

 

 

  それだけで、オルガネーシャは身体を前かがみに折りそうになる。

 

 

 

 (じゃが、屈するわけには、いかぬ!)

 

 

 

 「そうか、わかったぞ?」

 

 

  羅生門の声に、オルガネーシャは慌てて、

 

 

 「ち、ちがうのじゃっ! わらわは、おぬしの目の前で、おもらしをしたいわけじゃ……っ!」

 

 

 「コーラだろ?」

 

 

 「……ふぅっ!?」

 

 

 「ふっふっふ、誰もがこの味の虜だな!」

 

 

  その味、その風味!! 

  オルガネーシャの舌、口内によみがえる!

  

 

  彼女は、兄が打たれたあの夜、超しょんぼりしていたところを、この羅生門に

  妙にしゅわっとする飲み物でなぐさめられたのだ。

 

 

 「はい、オルガネーシャちゃん」

 

  

  羅生門の頭部から、エルフ幼女のルールぃが、コップを持って降りてきた。

 

 

 (こ……こんなのを、飲んだら、ぜったい、もらしちゃうのじゃ……!)

 

 

 「どうした? 飲まないのか?」

 

 

 「こ、こんなもの……!」

 

 

  しかしこの時、オルガネーシャはひらめく。

 

 

 (わらわがこれを、すべて飲み干せたら、それはすなわち、ラショウモンに勝ったということに!?)

 

 

  そうに違いなかった。

 

  今、ラショウモンは、わらわに勝負を挑んできている!!

 

 

 「ぐ……っ!」

 

 

  最初は毒のように見えたが、この、甘く、芳しい匂い!!

 

 

 「ふ……ぅうっ……ごくっっっ」

 

 

  唇をつけ、一口飲む。

 

 

 「んううううっ!」

 

 

 【現在の膀胱臨界値:96 (100で決壊)】

 

 

 「つ、罪深い味じゃ……!」

 

 

  だが、耐えた! すでに限界ぎりぎりの膀胱に直撃するが、

 

 

 (わ……わらわは……た、耐え……ぇぇっ)

 

 

 「ごくっ、ごくっ、ごくっ!」

 

 

 「オルガネーシャ様! ご立派です!」

 

 

 【現在の膀胱臨界値:99 (100で決壊)】

 

 

 

 

 「こ、これで、勝っ……」

 

 

 「こ、こらっ、ルーリィ! くすぐった……」

 

 

  二人はなにをやっているのか。

 

  ルーリィが生えていた草で、ラショウモンのタイヤをくすぐっていた。

 

 

 「へっくし!」

 

 

  あ、ドリル出ちゃった。

 

 

 「あぇううぁひぃいいいいんんっっ!」

 

 

  オルガネーシャの鼻先に、巨大な金属ドリルがつきつけられた。

 

 

 【現在の膀胱臨界値:120 (100で決壊)】

 

 

 

 「ふぁぁぁぁああああ……っ! (しょわわわわわわわわわわー)」

 

 

 

 【現在の膀胱臨界値:113 (100で決壊)】

 

 

 

 「み、見るなっ! 見るなぁあぁぁあああ……っ!(しょわわわわー……)」

 

 

 

 【現在の膀胱臨界値:101 (100で決壊)】

 

 

 【現在の膀胱臨界値:95 (100で決壊)】

 

 

 【現在の膀胱臨界値:87 (100で決壊)】

 

 

 【現在の膀胱臨界値:51 (100で決壊)】

 

 

 「ぁぁぁああ……っ ふぁああああ………(しょわわー……)」

 

 

 【現在の膀胱臨界値:37 (100で決壊)】

 

 

 「んひっ、あ……が……ひぃぃ……(しょわー)」

 

 

 【現在の膀胱臨界値:19 (100で決壊)】

 

 

 【現在の膀胱臨界値:8 (100で決壊)】

 

 

 【現在の膀胱臨界値:3 (100で決壊)】

 

 

 「あ……はぁ、ぁあああ……(しょわっ、しょわっ)」

 

 

 「だ、大丈夫か? オルガネーシャ」

 

 

 【現在の膀胱臨界値:0 (100で決壊)】

 

 

 「ぅううう……んっ、ぐすっ、ふぇ……ぁ、ま、また……また、配下の者達の……前で……/////////」

 

 

 「オルガネーシャ様!!」

 

  

  地面に崩れ落ちたオルガネーシャのまわりに、配下の魔物たちが群がり、

 

 

 「く……っ! つ、次こそは……次こそは!! 勝つ! 首を洗ってまっていろラショウモン!」

 

 

  くたくた人形のようになったダークエルフ幼女は、配下の魔物たちによって運ばれて行く……。

 

 

  羅生門とルーリィは、それを見守るしかなかった。

 

 

 「魔王オルガネーシャ……おそろしいやつ……」

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