しあげはらしょうもん
リクエスト内容
●『最近のトラックは、排ガスの処理に尿素水を補充するんだ。
・・・トイレを、いや、いいんだ、忘れてくれ。』
●『ルーリィにちゃんと歯磨きさせないと駄目ですよ』
こうなりました。
※お話は、第1章 1〜3話あたりの話ですが、適当です。
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[車内にて]
「こくっ、こくっ、こくっ……ぷはぁ」
ルーリィのコーラの飲みっぷりがいい。
「うむぅ……」
俺はルーリィの日常に関して、とある問題を抱えていた。
だが、そのためにまず、説明しておかなければならないことがある。
まず、このトラックの爆走エネルギーは、実はルーリィと密接な関係がある。
俺は、一種、精霊力を帯びたともいうべき、聖なる水をエネルギー源として、走っているのだ。
ヒント1:仮眠室にあるトイレは、俺の燃料タンクにつながっている。
ヒント2:なので俺は、ルーリィにたくさんドリンクバーを勧め、はかどらせなくてはならない。
あとは、わかるね?
しかし、それは幼女エルフであるルーリィにとって諸刃の剣。
「ルーリィ、歯磨きをしないと、歯がいたいいたいになっちゃうよ?」
「やーんっ」
ルーリィは仮眠室で毛布をかぶってしまう。
困った。
俺は【仮眠室】のサニタリーで、無限に湧いてくる使い捨て歯ブラシを、
あらん限りのマニュピレイトアームでつまみ、ルーリィに迫る。
「俺がみがいてあげるからー」
うぃんうぃんうぃんうぃん
「……えー……」
「おくち、あーんてしてごらん?」
「んん、……あーん」
「よし、いいこだ」
痛くないように、電動歯ブラシみたいにしよう。
ヴぃぃぃぃぃぃぃぃんんん………
「やだぁ、くすぐったいぃ」
「い、いいこだから、いいこだからうごかないで」
ヴぃぃぃぃぃぃぃぃんんん………
「ふぁーぁ、ああーっ」
「そうそう、いいこだからー」
ヴぃぃぃぃぃぃぃぃんんん………
「はぁぅ、んあー、らひょうもんんっ、んんんっ、ぁああああっ」
「はぁ、はぁ、まだ……まだ、も、もうちょっと……!」
ヴぃぃぃぃぃぃぃぃんんん………
「も、もうっ、らひょうもんんんっ、もぉおお……っ」
「はい、おわったよっ!」
俺はルーリィを開放した。
ふう、なんだろう。この達成感。
「おくち、くちゅくちゅ、ぺってしな?」
「はーい!」
ルーリィは、どぅいーんと紙コップに、コーラを注ぐと、
「くちゅくちゅくちゅ、ぺっ! んぐっ、んぐ……ごく、ごく……くちゅくちゅくちゅ」
「待つんだルーリィ」
次回、カーナビさん!