学園経営の代行が出来る彼女 予想力も強い
白夜が滝川に必死の問いかけ。「お前がそこまでする理由」聞かずにはいられない。
「家族の安定した生活を保証してもらうためだよ白夜」
「!!??」
そこに4階の教室窓から命綱だけで校長代理の尾崎登場。壁を登って屋上フェンスの外側に姿を現した。予想外な事をされて滝川は足を踏み外す。それを尾崎が丈夫な綱で止めた。
「滝川っ」
「まったく教室一つの皆を術中にハメる、とんでもないね。キミは実に優秀な刺客と褒めよう。滝川君」
「尾崎……」
白夜は尾崎にいつからそこにいたのかや、そっちに行くと言ったが断られたりしていた。
「滝川が真相を明らかにしてそうだから来てみたのさ」
「どんな直観力だよ!?」
尾崎は語る。滝川がこんな行動を起こしたのには理由があると。
「彼はね生活が苦しいのさ。自分の家族を養ってもらう代わりに自ら鉄砲玉になる。そんな契約をしたんだ」
そうでもしないと高校(学園)生活進学なんて出来ない、だけど契約で学費と卒業を可能に。手柄によっては法外な報酬を支払う学校に入学させてやる、だから期待に応えろと甘い言葉で誘ったんだろうと推測を披露。
「滝川拓。父親が借金して雲隠れしている。だから表向きは親戚の援助を受けているそうだね。だけどこの状況から察するにそれはどうやらウソなんだろうね」
「口を閉じやがれっ!!」
尾崎と俺はその声の激しさに息を飲む。
「るっせえ。人の事情に首つっこむな。こっちはすぐに仕事を済ませて帰るつもりなんだ!! 命がけさ、知ってんだろ?」
「……知ってる。でもだから気になったともいえる」
ここで尾崎が気になっていた点を問い質した。
「どうして私の職(代行)に気づいた時点で情報を持ち帰らなかったのか……ってね」
滝川はぐうの音も出なかった。その理由はこういう訳だろという予想を質問で投げかける彼女。
「十分すぎるスクープだって功績評価されたはずさ」
それをしなかった理由として成沢白夜くんを手放したくなかったんだろうという事、友人を傷つけてまで落ちるいや堕ちる必要があるのか、迷っているならやめろと告げる。
「滝川……?」
俺は滝川の言葉に耳をかたむけた。
「あーあ……何だってんだよマジで……。頭良すぎてお見通しってか……」
滝川は思う。白夜の事を友達どころじゃなく親友だと。背が低く不幸人。性格はひねくれネガティブ、面白みなんて持っていなさそうだけどコイツは構いたくなる雰囲気を持っていた。




