表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/64

学園抗争に巻き込まれないなら?

「私の事はもう良いよね? 成沢、君の『悪運』もそういう特殊な力じゃないだろうか」

自分以外の誰も知らないはずな事を問われた俺は聞き返す。

「な、何でその事を!」

「それはそうと、ボクは君の体質、ひいては苦悩に興味がある」

そう言われた俺は見透かされた気がして––––––

「えっ……?」

「……今でも苦悩し続けているんだろ? 他人をうらやんだり自分を否定したりね」

俺は尾崎から不幸を招き入れる様な悪運な運も使い方次第だと言われ、学校を救う一助になってくれと誘われた。

要約すると

周りと違う奴は敬遠または標的にされる

成沢、つまり俺の能力も無駄じゃないはず

悪な運を逆転する手立てが見つかるはず

『個性』の使い方を一緒に探そうと


しかし、俺はその手を払いのけた。

「‼︎……」

「すっ……すまねえ」

「成沢?」

 尾崎を巻き込みたくないのだ。理由をつけて彼女を遠ざけようとする。

「……出来ねえよ。それに……余分なお節介を焼かれるのも俺は……そんな好きじゃなくて……!」

「……お断りなのか?」

「そうさ」

「……無理強いはしない。だけど、退学だ」

ショックもあって立ち尽くすというのはこういう事なのだろうと実感。まだ話は……と呼びとめる事さえ出来ない。

(はっ!?)

「そういう処置は当然だと思わなきゃ」

伊佐原先生が遠い目で財団法人な学園の裏側はこんな感じだからと伝える。

「私立校は財団法人。政治界の大物が裏で暗躍していたりするしね。大義のためなら未来ある若者でも容赦しないだろう。そんな人達には『学校間戦争』の事を知ってしまった奴がいると気づかれてごらん。要はキミがどう扱われるのかって話」

……っーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼︎??


俺はそんな話信じられないと思いつつも可能性は否定出来ないと声が出せずにいた。

「学校を追われる、物言わぬ体にされる どちらでも親を泣かす事になるけど。第三の選択肢は与えたよ」

いつの間にかいなくなっていた尾崎と伊佐原先生(いや、脅しを受けたショックで呆けていたから気付かない内にかもしれないが)俺は教室に戻る前に自動販売機でパックの緑茶を買って平常心を取り戻そうと飲み始めた。

(……落ち着こう。今はそれが第一だ)

 なかなか恐怖を抑えられず、体の震えが残っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング 読んでくれてありがとうございます! 良かったら押して欲しいですね
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ