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優秀生徒と先生の密談?

「今日、家に昼飯と財布を忘れてさー、腹減るし動きたくないって」

「お前何度目? こないだなんて断食だとか強がってたよな」

  俺はみんなの様に自分以外の誰かの為に働きかける事が激ムズだ。

「貸すよ。財布は無事だったけど持ってると落としかねないし」

「マジか!?」

500円玉2枚を渡すと滝川がふざけてオネエ口調でお礼。

「恩ばかりね。なかなか返しきれないじゃない」

俺は大げさなやつと思う。これくらいしかしてやれないだけなのにと。


正当な結果も達成感も『後払い』に塗りつぶされる。


 三時限目に授業に復帰。それでも俺は考え事をやめられずにいた。

「最後に課題を渡すから全員に行き渡る様に配るのよ。欠席者はゼロ。必ずやって来なさい単位に関わると思って。3日もあるから」

後払いが示す事はーー俺が生きているだけの人間だという話。


 たまたま聞こえて来た噂話。

「おっ、あの娘あの娘。俺が前に話した層系高校の天才。この一級進学校の競争率高い渦中で不動の一位を誇る尾崎庵あんさんだ」

「そうそう、それと全国模試でも数学の一問だけ書き忘れがなかったら総合で満点だったとか」

「うわあ、怖ーい」


当然そんな人間とは天と地の差がある。目を合わせる事さえおこがましいからと去ろうとする。

「……にしても災難じゃね、哀れな出来損ないの低身長な奴。そいつが後ろの席なんだろ」

そいつらは俺に聞こえよがしに話してたみたいだ。顔を見なくてもニヤニヤしているのがわかる感じで気分は良くない。

「次の授業、自習なんだよ」

「マジか。バレねえ様にダベろうや」


お陰でこっちはていの良い的として扱われる。


 俺はその天才が教室じゃない方へ向かっているのを見かけて気になる。

(自習だけど……教室離れてどこ行く気だ天才)

少し後をつけて階段の方へ目をやるとその天才は先生と会っていた。

「……? 担任の伊佐原?」

そのままどこかへ行ってしまう2人。距離を取ってバレない様に尾行する。到着場所は生徒指導室。


(まずったかも、でも気になったからついて来てしまった)

俺は天才少女、尾崎さんの行動が怪しいと思って指導室のドアを極力音を立てない様に開ける。

「………調子の程はどうなんですか? 校長代理」

聞き間違いか? 訳がわからないと「は??」という心境になるのも必然だったかも。

「現在収穫といえる様な事、なし」

それからというもの、俺にとって意味不明な話が続く。

「10日前位から校内に特殊な仕掛けやサブリミナル効果などを調査に活用しましたが何一つ見つからずです」

彼女は一息ついてから改めて話を再開。

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