かるなーちゃんは変身シーンを見せない
<追いかけるな、穂草>
<あっ、先生>
<皆が迷惑しているのがわからないか? 近づかれたくないと思われている間は誰とも話すな。わかったか>
みんなが遊んでいるのを遠目で見ているしかない僕は同級生とかと遊ぶのも禁じられ。学校と家の往復のみ。そんなある日、両親に言われた。この研究所に調査をお願いした事。僕も他の子と同じで良い、こんな特別な力はいらないから使えなくしてと告げようと。
暗い過去を思い出してちゃんと寝た気がしない、それでも朝の光《朝日》で目を覚ました僕は良くわからないがどぎまぎする事になる。
「わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!! 」
ビックリして声が出てしまった。子猫は良いとしてかるなーお姉ちゃんが僕を抱き枕みたいにしてまだ起きないから。寝ているのをじゃまするのもどうかなと思って二度寝した。
◇ ◇ ◇
「え、かるなーお姉ちゃんと一緒にいるようにですか?」
出来るだけ早く研究を終わらせる、だけど何日かはかかると言われた僕は所長の家でお泊りさせてもらっている。
「キミの能力は未知数で応用可能かも見極めなきゃいけない。だからより多くの情報が欲しいんだよ。珂瑠那といれば予想の難しい出来事も結構起きそうだし好都合。問題ない」
「はい、わかりまし……た」
所長の話に応答しながら食卓を囲んでいた僕はかるなーと食べたいおかず(玉子焼き)がかぶっているのに気づかず何もなくなった皿に箸をつけてしまった。
「あ」
半分くらい口をつけたかるなーだったが僕の行動からわざわざ半分渡してくれた。
「ごめんね、半分コしよ」
「い、いや悪いよ」
それでもかるなーの気持ちが嬉しいのでもらう事にする。
「ありがとう」
「間接キスだねこれ」
特に意識もせずそんな風に言ってくるあたり、そういうのをあまり気にしないタイプなのだろうとは思う。だけど、僕含めそんな事をされたら嬉し恥ずかしだよ。
ちょっと変身してくるねとかるなーに言われた僕は待っていた。正直言うと魔法のステッキが光を発生した様に感じたから一般的魔法少女の変身シーンっぽいものを妄想しちゃっていたけど。視界に謎の光が入るから良くわからないが、可愛いであろうパンツが見えた気がする。一瞬服がすべて消えて女の子のありのままの姿になって、魔法少女っぽいコスチュームが全身を包む。最後に羽とかそういうオプションが出現する。実際の所、僕の妄想通りだったんだろうか?
「よし、今日もはりきっていくよー!」
「おーっ」
僕はかるなーとの同行を許されているので楽しみだ。あっ、困っている人がいる。
「ここはゴミ捨て場じゃないというに。外から来た人達は」
名所になる公園があるのは良いが、掃除をしてもしても散らかす人が後を耐えない。マナーを守る人も多いが、守らない人も結構いる様だという事だろう。掃除をしている公園管理人が愚痴をこぼしたくなるのも無理はない。




