動物の特性を使える
僕の言動一つでかるなーの身に危険が及ぶ、下手すりゃ僕のせいで……。想像するだけで恐ろしい・
(かるなーが正義の味方だってコト、ボクの心の中にしまっておくべきかも)
そんな僕の心中なんて知らないかるなー。能天気な声が聞こえてきた気がするけど?
「あ、ねえ。翔くんきいてよー。私、この町で助けを呼ぶ人がいた時~」
「え!? なっ!?」
魔性少女特有の謎光。そうじゃないと思いたいけど。
「お父さんの創ったこのマジックステッキで町の人を助ける正義の味方」
「!?」
かるなーのまさかの行動。もちろん僕が考えている事なんて最悪な想像にすぎないとはいえ絶句した。
「魔法少女かるなーに変身して困っている人を助けてあげるんだ♪ 身長とかお姉さんっぽくなるのもお気に入り!」
そう説明しながら、女の子が垣根に引っかかっているボールが取れないのを手伝ってあげていた。その程度の微力魔法使いってことかな~。
「み、自らバラし……?」
僕が口をパクパクさせているなんて気付かず、かるなーと町の女の子は普通に会話していた。
「ありがとねー、かるな~」
「町の人の大半が知ってるよ? コスチュームと身長くらいしか変わってないんだし当然だよね」
僕が町中の人に目を移すと、かるなーのいろんな物があった。
「えっ!? ガチャガチャのおもちゃ。あっちには銅像まで!」
そんなものがあるのか、すごいなと思った僕は急に近野所長に声をかけられてドキッとした。
「驚いたかな? 珂瑠那はこの町の魔法少女(便利屋)兼アイドル的存在なんだよ」
「わっ!! いつからそこに!?」
町の人に慕われているからか胴上げされているかるなーを見ると何ともいえない気分になる。
「かるなー、ごくろーさまー。ありがとう!」
(こんな正義の味方ってアリなの?)
そんなこんなで研究所に戻った僕達。戻ったらすぐどこかの子ども部屋を参考にしたと思われる部屋に入れられた。その部屋で動物と心を通わせてみてくれと指示を受け、ついてきた
子猫に(時計を僕に渡して)とお願いする。かるなーの見学や所長の記録している姿を気にしない様に。
――子猫と僕だけの念話 時計を僕に。 それで子猫が僕に時計を転がして近づけてくれた。
僕は特別何かしているつもりはないけど、やっぱりすごい事みたい。子猫が僕の元にって行動は。かるなーや所長が感心しているみたいだし。
「すごーいよ、それ」
「驚いたね。ここまでとは」
子猫と更に仲良くなりたくて、僕は子猫をねこかわいがりしている。
「今日はここまでで良いかな。ところで翔くん、この能力では人間の心、読めないって?」
そんな事があったら別種の苦労をしただろう。読めなくて良かったという様に応える僕。
「はい、動物の力を貸してもらえる感じですが心を読める動物なんていませんよね。何か期待していたんですか」
「残念だねぇ」
僕は去ろうとしている所長の後ろ姿を見つめながら、『本当は僕、動物の聴力利用で地獄耳の様につぶやきとかわかっちゃいます』と伝える。当然わかるはずないから隠し事を言える訳だけど。




