守ってあげたいというのは大きな恋愛感情になり得る?
体を起こす陽光。そんな彼に彼女が抱きついた。
「植木君!」
体がボロボロで生死さえ不確実だった彼の体にあった傷は謎の力で塞がっていた。彼女は彼が無事なのが嬉しくて抱きつく。
「わあ!? なっ、何だよっ!」
「良かった……良かったよぅ」
笹川は改めて陽光に涙声で感謝の言葉を伝えずにはいられない。
「助かったのはあなたのおかげなんだよ……。植木君、無事で……本当に良かった……」
そんな彼女の耳元で彼が囁く。
「……バカ。泣くなって」
彼は照れを見せないよう顔を背けた。
「泣いてるなんてらしくもねー。調子狂う」
陽光が愛おしくて微笑みかける彼女。その笑みにつられて陽光も頬が緩む。
「青春だーねー」
彼が「まだこの場にいたのかよ、さっき見た事は忘れろ」とばかりに地球外生命体を邪険に扱うが――……
「わいと笹川は契約を交わして一心同体になってん」
「は!?」
地球外生命体が理解しているだろうと決めつけて話を続ける。正直彼女は置いてけぼりだ。
「わいの必殺道具を狙っちょるんは多くいるけん。だから笹川に協力を求めたんとよ」
「バッカ野郎な地球外生命体が! 元に戻せ!!」
陽光に殴られるのを甘んじて受ける地球外生命体。一応契約破棄は条件次第で可能なようだった。
「わいを守り切ってくれたら戻す事は可能とっ」
「…………わーった。オレも協力してやる」
「え……?」
聞き返した彼女に改めて言い直す。
「手伝ってやるって」
殴られた地球外生命体だが、効いてなさそうに浮いていた。そいつが彼の助力は身を守るには最適とご機嫌になっている。
「友達が困惑ってるのはほっとけないって。2人で協力すればどうとでもなるよな、きずな!」
ずっと名字でばかり呼ばれていたので、恩人の名前呼びは嬉しそうだ。彼女も彼の事を名前で呼び、差し伸べられた手に自分の手をのせた。さながら姫と騎士の様に。
「ですね! 陽光君!」
陽光は思った――あの時の胸騒ぎは今日体験した全てに対する予感だったのかもと。そんな2人の仲睦まじい姿に地球外生命体が「よしよし」と満足そうにしていた。
「あっ! おい。今何時だよ!!」
きずなが衣服のポケットから携帯電話を取り出して教える。
「8時54分。何で?」
「アホ! 今日は月曜日! 学校あるから!! 遅刻だー。ホエ~~~~~~~~~~~~ッ」
そんなやりとりの後で、彼はきずなを支えたい存在として再認識した。オレはある程度本当の強さが何かわかった気がする……。
そして強くなるんだもっともっと
オレのすべてをかけ、大切な誰か《ヒト》を守れる様に
書いてみたいネタはあっても時間の問題。
また半年先とかにならないようにしたい。感想よろしくです (`^´ゝ
でも、今は読みきり短編風を書きたい気分w




