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ファンタジー詰め合わせ  作者: 霜三矢 夜新
ずっと心を明るく照らそう
29/64

転校生ちゃんが何でこんな場所に!?

(おしっ)

 満月の日、陽光はいつも近くの学校へ行かされている。高台という点では家でも良いんだが、学校の方が観測機材に困らないからだ(ジジイは学校の理事長とコネがあって、うちが地域の防犯を受け持つとか言える立場だとか。俺の家、どんだけ権力あるんだ!)

「いよっと」

 2階のジジイの書斎から飛び降りて彼は学校への道を行く。子どもも良く通る道なのに街灯がないなんておかしいと持ってきた懐中電灯で道を照らしながら意味なく心中で愚痴っていた。

(学校へはこの道しかねえんだよな。こうやって通るやつがいんのに……外灯がないのがおかしいんだよ)

 陽光は自分の想像上の化け物に翻弄される。

「!!??」

 そんな時にタイミング良く近くから物音がする。その為、ドキドキしながら物音の方を向いた。

(……!? ああ、なるほど。古寺か……そういやあったなこの場所に)

 懐中電灯で物音をした方を照らすと古い寺が建っていた。

「なーんだ、ちょっとだけ驚いちまったじゃん。まったく驚いた……」

 別に怖がる必要はなかったとばかりに息を吐いたタイミングで古寺の木の扉が開くという恐怖。

実際怪異現象を間近で見たようなものなのでこらえきれず叫び声をあげる。

「ギィヤアアアアア。ゴーメーンーナーサーイーッ。出ちゃった現れちゃったお岩さん(?)がああ」


 陽光は姿を見られないように木の枝へ飛び移る。

「たーーあっ!!!!」

 いくら悪霊だとしても、姿を見られていないんだから大丈夫なはずと陽光は心を落ち着かせようとしていた。

(こういう時はこの身体能力の高さに感謝したくなる。神様ありがとなっ)

「わ~! スゴイね!!」

 感嘆したような少女の声、陽光はその声に聞き覚えがある。

(え……笹川……? どういう事なんだ!?)

 古寺の軒下のような場所に陽光が呼んで2人は話を始めた。

「ねー、その服~……」

 私服より寝間着の方がセンス良いとか変だときずな《笹川》は思ったが、口には出さなかった。

「さっきのって……」

「ばっ、ちげーて!! べべ別に怖がってるとかそんなっ。アレはただなんていうかよ」

 彼女が聞きたい事を問いかけると、陽光は必死に弁明。だけど弁明されても何の事かわからないので間の抜けた声を出してしまう。


「え? 何の話してんの!?」

 その話は知らないが、笹川はさっき見たものについて聞きたかったと質問した。

「そっち? すげージャンプをしたさっきの事か。この異常な運動神経のおかげだよ。校舎の3階から落ちても無傷だったなあ」

 そんな武勇伝を声に出す陽光。でも……と過去の嫌な記憶が浮かんだ。海難事故で自分だけ助かった理由――この異常な運動能力のせい……っぽいよなと落ち込みかける。

「わあ!! すごいよカッコ良い!!」

 彼女に運動神経を尊敬しちゃう的な声で言われた陽光。暗い気分になる事が苦手な彼は気持ちが切り替わった。

「……そうか~? イヤーそれ程じゃあるけど!」

 気持ちが軽くなったので、陽光はつい激しいスキンシップを取る。

「イッターッ。痛いから」

 背中を叩かれている笹川は痛いと苦情を言ってやめさせた。

「ってかお前……こんな遅くに何していたんだよ? 」

 彼女は質問に応じる。

「星空を眺めたくなって。ここからなら見晴らしいいもの」

 一瞬納得しかけたものの、陽光はそういう問題じゃないといさめた。



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