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ファンタジー詰め合わせ  作者: 霜三矢 夜新
ずっと心を明るく照らそう
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主人公は性格的におせっかいらしい

◇        ◇

 自分の所属するクラスで大きなくしゃみをしたのは陽光である。それを優等生の親友に怒られてしまった。

「ふぁーくしょ!!」「何だ汚いな。風邪? ふぁーくしょっ??」

 くしゃみが出てしまったのを謝罪はするが、少し言い訳じみているかなと思いつつも事実を口にする。

「俺の家、丘の上の方だろ。寒いのに一番寒い早朝時間からいつも起こされっから」

「陽光は風邪ひかねえって。バカはひかねえんだから」

 お調子者の友人が軽口を叩いてきたのでゲンコツでのしておく。何もねえだろと思っているのに何故かずっと気にかかる、あの胸騒ぎ……いや、胸の圧迫感とでも表現した方がいいのか。

「笹川さんってこの町に来てもう1ヶ月位経つだろ」

 優等生がお調子者に聞いた。お調子者の野郎は考え事をしている内にいつの間にか復活していたのだ。

「あの登場シーン、インパクトあって! 今はクラス公認の守ってあげたいマスコットだしな」

「そうそう、これで陽光も安心したろ?」

 問いかけられたが、陽光は何を安心したって思うんだと疑問を返す。

「何の話?」

 理解が追いついてなさそうだなとばかりに、友人の優等生がわかりやすく言い直した。陽光は正直助かったと思う。


「お前は昔から転校生とか孤立しがちな奴をほっておけない性格だろ」

 そう聞かれても陽光にはピンと来ない。食事の手を止めて「自分が正しいと思う事をしているだけだ」と応える。

「まぁな。独りの奴や転校生とか迷惑がってなきゃクラスに溶け込ませてやりて―んだ」

「そーゆーとこはオヤジっぽくね」

「は!?」

 お調子者の友人から謎の意見をもらったのが気になった。その意見の中でオヤジっぽいとはどういう意味だと追求しないと気が済みそうにない。外見オヤジのお調子者の胸ぐらをつかんで取っ組み合いになる。陽光はこいつとこういうケンカというかふざけ合いを良くするから、優等生が似たもの同士だと思っていそうだと理解していた。

 基本的に陽光の方が強いのでお調子者を屈服させた。勝負はついただろうという事で少し前に感じた『胸の圧迫』はいつからだったかと思い出そうとする。

(……そういや笹川が来てから圧迫が、だったか――何というかまるで体中にしびれる電流(!?)が――――……)


              ◇              ◇  

 2日後の日曜日、この町のスーパー『サンーデ』にて。このスーパーはもともと安いのに夕方は恒例タイムセールを行うので争奪戦と化す。

「これより日曜恒例タイムサービス、半額となります。部門ごとに店員責任者が市場より仕入れており、自信がありますのでお買い求めを」

 いつも家族からスーパーの争奪戦に参戦して食材購入して来いと言われている陽光はおばちゃん達にもみくちゃにされながらも豚肉をゲットし損ねた事はない。今日も最後の1パックを死守したと思ったら誰かの手が――

「「えっ」」

 息を切らしている陽光とほぼ同時だったのは転校生の笹川だった。結局その1パックが渡してくれる。どうやらおばちゃんの群れに負けじとラスト1を取った瞬間を見たかもという話からだった。

「ありがとよ、ゆずってくれんの助かる。うち、大家族だから」

「…………」

 丘に続く川原沿いの道まで同じ道中らしい。その為、途中まで一緒する2人。彼女が何も話しかけてこないので名前を呼んでみた。

「? 笹川?」

「あっ、何? ううん、ぼんやりしてないよ」

 何でもないよう笹川が装う。

「元気なくね? どうしたってんだ」

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