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ファンタジー詰め合わせ  作者: 霜三矢 夜新
ずっと心を明るく照らそう
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個性豊かな友人たち

 ――そう。生まれつきかどうか不明だが陽光は異常な運動神経を持っているのだ。怒りの気持ちをそらされて声のトーンを弱められた。


「まぁ……それを言われるとよ……」

「貴様だって楽しい・ん・じゃ・ろ。いや~ん、陽光君てばカルシウム足りてないぁ~い」

 ジジイが早着替えでもしたのか気持ち悪い女子高生コスプレを見せて来たので怒りゲージが相当な事に。

「殴らせろ!!」

 剣道の師範だった経験があると聞いた覚えのあるジジイが陽光の目の前で構える。

「ええぞ! 返り討ちじゃ。儂の可愛い機械(むすこ)の仇を取ってくれる!」


 勝手に仇呼わばりされるのは嫌だ。仕掛けてきてんのはそっちだろ。

「だったらけしかけてくんなよ! このしわくちゃ化け物(ジジイ)!! 妖怪の仲間入りか、百間近で元気すぎだ」

 泣きマネをしながら走り去るジジイに陽光はイラッとさせられた。

「逃走すんなや! コラ」

 和室に逃げ込んだジジイを追って障子を勢い良く開ける。

「どうしたんじゃ、まどかさん。かばうから心配せんで」

「そいつは嬉しいのう……助かるわいメイしゃん」

 追ってきた陽光が自分のばあさんに、こう宣告された。

「陽光のメシはなしじゃ。円さんをイジメた罰での」

 先に食事を始めていた母親と妹がまたケンカしてんの? 飽きないね~と呆れた表情をしていた。ジジイが子どもじみた『あっかんべ~」をしているのは気にしない様に務める。それはそうと、陽光にとってその宣言は厳しかった。朝から無駄な運動をさせられているのに何も食べられないのは辛い。


「何で! かんべん!!」

 この力があるからなのか小学生に入学前くらいの時からこの調子。UFOマニアで異星人が攻めてきた場合はなんて朦朧もうろくジジイはどうやら地球防衛のヒーローにでもしたいようだとわかってはいた。

ばあさんだけが強い発言権のある家庭の主のようなものなので、母親は逆らう事なくメシを用意してくれない。自分で何か食べるものをと用意しようとすると、咎めるような視線をばあさんにされるので食事をノドに通すだけで精一杯である。味なんて感じられやしない。なのでさっさと家を出る。ろくに朝飯食えなかったとグチりながら。


 まったく想像性豊かな祖父ジジイを持つと大変である。陽光の通う学校は2階に3年生の教室、3階に2年生の教室、4階に1年生の教室という造りである。彼は2年生なので3階、2年4組に所属だ。少子化の今、これだけの人数が同学年にいるとはって思うね珍しいし。教室での陽光は両隣に座っているお調子者で色黒なやつと、漫画とお笑いなどか何かで関西弁にハマってキャラが立ってしまった優等生と良く話している。

「毎朝にぎやかとかうらやましいね」

「他人事だと思うから言えんだよ……」

 一人っ子の色黒お調子者の意見は理解し難い。疲れるからやっている事を肩代わりしてくれと思うくらいに。

「お前のその飛び抜けた運動神経はその訓練で上昇しているんやろ。感謝せんとバチ当たるで」

「便利な面もありはする――ケドよ」

 お調子者が急に話題を変えた。

「そういや、お前の妹とは思えん程カワイイよな~、穂紀ほのりちゃん」

 お調子者だから調子に乗って面倒事を持ってきそう。だからこそ陽光は許せない。

「テメエ!! 人の妹に手を出す気じゃないだろうなっ! あの世見せんぞ!!」

 お調子者なこいつは誰彼構わず好きという気持ちを口に出す。軽い男だって事で人の妹にもそんな台詞を囁いてくる。その前に止めたい気持ちに駆られるのだ。大体いつもこんな流れで漫才状態になりそうな会話をしれっと変えるのが優等生の得意技になっているかもしれない。話題変更タイミングが上手いのだろう、陽光としてもいつまでもお調子者の言葉に惑わされず別の話題に乗れるから助かる。


 これで約1ヶ月位(?) 金曜日~日曜日の投稿出来る(予定)

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小説家になろう 勝手にランキング 読んでくれてありがとうございます! 良かったら押して欲しいですね
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