影で支えた花子さん きっと不良も気付いてる
我慢して一番疑ってかかっている生活指導顧問の前に立つ佐古。拳を握りしめて勇気を振り絞る。
「やってないからな」
どんなに面倒に思っていたとしても、義務感からか生活指導顧問は佐古と目を合わせる。その時に彼が深く頭を下げたので呆気に取られた。
「佐……」
「どう証明する気だと聞かれても何もねえ。だけどウソはついてないんだ!! 俺を信じてくれないか!!」
校長や教頭あたりがヒソヒソ話をしている声が耳に入ってくる。
「しかしねえ」
「そう言われてもですが」
(やっぱり……)
佐古はここまでしても信じてもらえないのかと歯噛みする。だが、そんな彼の態度に心打たれたのか、佐古の肩を叩いて生活指導顧問が調査を約束してくれた。
「よし、頭をあげろ。疑ってかかりすぎだったよ……お前がここまでするんだ、信じよう」
そう言って生活指導顧問が他の先生に彼を色眼鏡で見ないよう頼んだ。それから別人犯人説を主張する。
「今回の件は佐古を無関係だと判断しました! 別の奴を探してみましょう」
まさか信じてもらえるとは思っていなかった佐古。
(……んだよ、信じてくれたのか俺の事……)
実際は彼が不良っぽいという外見だけで疑われている話も多い。少しずつ理解者が増えてくれれば彼が関係していない事案は解決するかもなので笑顔になった。
「今、教育委員会からの連絡で他校でも似た事件が立て続けにだそうです。まったくの部外者の仕業の可能性が」
職員室で佐古が笑顔になったところを窓の外側から2つの人影(?)がのぞいている。
「うまくいっている様子」
花子さんといたずらゴブリンだ。ゴブリンを神通力強化したトイレットペーパーで束縛して言う事を聞かせていた。
「指示通りやって来ました。外してもらっ……」
「まだダメよ」
理解が出来ないゴブリンは花子さんに呆れ口調でつぶやく。
「人の為に良くやりますね」
「まっ、花子さんは子どもの味方だから!」
その理解出来ない行動もそうだが、どんな心境の変化なのかと現代風の服を着用している花子さんを横目で見た。
「……それと、その格好。花子さんのイメージとかけ離れていませんかね?」
佐古が渡した彼の妹のおさがり。その中に気に入った一着があったようだ<リボン付きワンピース>その服を着ている花子さんはとても嬉しそうにしていたのである。
「えへへ、こんな姿の花子さんも悪くないでしょ?」
しばらく更新出来ないかな。2~3ヶ月をメドに考えてみよう(汗)




