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seek 12 last story

作者: level 43

こんな結末なんて誰が予想出来たの

あまりにも悲し過ぎて

涙なんて出やしないよ


何故なの

どうしてこんなにも理不尽で

そして不条理な事があるの

僕が幾らでも身代わりになるから

だから

だから君にはもっと生きて欲しかった




初めて君に出逢った時も

素敵な笑顔をしていたね

僕はあの時

その例え様もない笑顔に、考える間もなく恋をした

君はいつも微笑んでくれたね

本当にいつもいつも

笑う事が苦手だった僕は

君のその笑顔に

幾度となく癒され

そして温もりを沢山くれたよね


君は最後も

やっぱり君らしい安らかな表情だったね

一緒に行く事が出来ない、その遠くに向かう旅路も

君のその素敵な、僕の大好きな笑顔があれば

辿り着く先々でも

きっと

きっと幸せになれる筈だよね




本当に綺麗な顔をしていた

安らかな表情を見て

苦しみながらの旅立ちじゃなかった事が

ほんの少しだけ嬉しかった

数多くの人が悲しみに暮れ

そして泣いていたけれど

僕は決して泣かなかった

笑顔が苦手な僕が

時折見せる笑い顔を

君はよく大好きだと言ってくれたから

だから僕は、君の最後も

泣かないと決めて、必死に耐えていた



君は生きるべき人で

いや、生きなきゃいけない人で

より多くの人に愛され

そして君自身も

沢山の人に笑顔で応え

そう

かけがえのない人なんだよ

だから頼むよ

お願いだから夢であって欲しい



もう二度と君には逢えないけれど

でも、出逢えて本当に良かった

幸せだったよ

君が僕に遺してくれたモノ

優しさもその温もりも

そして大好きなあの笑顔も決して忘れない



もし

もし、何かの間違いで

もう一度君に出逢えたとしたら

その時は

僕は二度と君を離さない



大好きな君へ


ありがとう

おやすみ


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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、現在連載中のラストレターは楽しみに拝見させてもらってます こちらのseekは今回初めて読ませてもらいました 勝手な解釈なので、間違っていたらスミマセン このエッセイと連載中のラ…
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