お姉ちゃん
家の鍵を開けて部屋に入り、ソファーに寝転がる。
どうしたらいいんだろう。もう協力するって言っちゃったもんなぁ。
私は諦めるしかないなかなぁ……
「ただいまー」
あ、お姉ちゃんだ。16歳なんだよ。
「るみ~どうしたの?難しい顔して」
お姉ちゃんが聞いてくる。
「うん……」
「学校でなんかあった?」
「ちょっとね……」
「あ、分かった。もうすぐバレンタインだからそれ関係で悩んでるとか?」
えぇー!!なんで分かったの?でも、お姉ちゃんの推測に違いないし……
「ち、違うよ」
「そぉ~お?それにしては凄く戸惑った顔してるけど」
「……」
「何があったのか聞かせてよ。人に話すだけでもらくになることもあるし」
確かにそうかも。話してみようかなぁ。
「実はね……」
私は今までのことを全て話した。
「なるほどねぇ」
「どうしたらいいと思う?」
「ん?そんなの分かるわけないじゃん」
「なんで!!」
「だって私は、るみじゃないもん」
「どうゆういみ?」
「自分の気持ちが一番分かってるのは最終的には自分ってこと」
分かるような分からないような……
「るみはどうしたいの?」
お姉ちゃんが真剣に聞いてくる。
「それが分からなくて困ってるの!」
「このまま敦くんに気持ちを伝えずにバラバラになっても後悔しない?」
「それは……」
「ま、私から言えることはそれぐらい。あとはうんと考えること。あ、勉強もしなきゃだめだよ~」
「分かってる!」
なんだか心が軽くなったような気がする。
お姉ちゃん。ありがとう。