Aランク
久々です。
けど短いです。
椛が街に戻ってきて、家に帰ってから翌日。
「さて、昨日はごたごたがあって渡しそびれたもんがあるが、コイツを渡そう」
ギルドに行き、ビスタートに渡されたのは三枚のカード。
それぞれのカードには名前とプロフィールが書かれていた。
それを椛、椋、悼也は受け取る。
「コイツは三人がAランクである証だ。無くさないようにしとけ」
という言葉に椛は馴染みのポーチへ、椋と悼也も椛がしまっている間に何処かにしまった。
「さて、これで晴れてお前らはAランクとなり、そして目的である、ドリフターになる資格を得た。
正直に言って、ひと月ちょいでAランクになった奴なんて数えるほどしかいない。異例といっていい。
そして、その異例であってもAランクはAランク。お前たちはドリフターになるわけで、さらに言ってしまうとそのドリフターの試験も近い」
「ようやく、ですか」
「まぁようやくだ。で、先にも言った通りドリフターの試験も間もなくなわけで、お前たちには申し訳ないとは、思わなくもないが、すぐに出てもらうことになる。そうだな……余裕をもっても明日までに」
「早すぎません?」
「まぁな。でも、ドリフターの試験が行われるのは中央国家ドラクンクルトだけなんだ。そして、北東に位置するピメンタからドラクンクルトに行くには最低でも三日は掛かる。そして、ドリフターの試験が行われるのが一週間後」
「また急ぎの様で……。それで、早く出る必要があるのは、やはりギルド関連ですか?」
「そうだな。もう知ってるとは思うが、国を跨ぐ場合はその国にあるギルドで滞在用の依頼をやらなければならない。あれはいろいろと運も関わってくるから、余裕があるに越したことは無いしな」
「わかりました」
「だからま、今日中に身支度とかして、行ける準備はした方がいいかもな」
ビスタートの言葉を皮切りに、今日はそこで解散となった。
「久々に帰ってきたら、すぐに出かける準備とは。とりあえず、食糧の買い出しね。保存食とか必要だし。でもそうすると金銭的に余裕がなくなるわよね」
「あ、それなら大丈夫~」
「どういうこと、椋?」
「うん、とりあえず買い物は椛ちゃんがするということで、ボクと悼也君はこれから依頼を請けてこようと思うんだ。それに、Aランクになったから結構いい依頼を請けられそうだしね~」
「そう? じゃあお願い。でも、無理はしないでね、二人とも」
「まっかせてまっかせて~」
「うん、じゃあここで一旦お別れ。私は食糧買ったら荷物のまとめとかしてるから」
「は~い、それじゃ行ってくるね~」
そして、椛は椋と悼也とギルドで別れた。
やっと全部の書き換えが終了しました。
これの先書き換えはしないので地道に更新していきます。
ただ、基本的に短くゆっくり進むので、よろしくお願いします。




