表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/73

麗奈の想い

久しぶりの更新でやっとの展開です

 山っちが精神を統一して陽本明がいる場所を探し始めた。


「3Cにいるみたいです。熊川先生は保健の先生に連絡を入れて下さい。座間先生着いて来てもらえますか?麗奈、3Cに入ったら教室の扉にお札を張ってくれ。行きます」

山っちが何時も以上に真剣な表情で話す。


 3Cの前にに着くと私でも分かるぐらいにヤバイ空気が漂っていた。


「山田先生、扉が開きませんけど」


「座間先生、代わって下さい、 オン バザラヤキシャ ウン」

山っちが真言を唱えると扉がゆっくり開いた、それと同時に生臭い臭いが辺りに立ち籠める。


 教室の中はヤバいの一言しか出なかった。

池谷は虚ろな目で椅子に座った陽本明の足を舐めてるし、池谷の取り巻きの女子を女の子の霊が押さえ付けていた。


「陽本さん何をしてるんですか?田中さんも坂本さんも止めなさい」

ザマスの話で実習生に片想いしながら亡くなったのが田中良美、裏掲示板が原因で自殺したのが坂本文。


「座間先生、なんで邪魔をするんです?私達は幸せになりたいだけな、私達を馬鹿にした奴に復讐して恋を成就させるんです」

言葉遣いは丁寧だけど陽本明はザマスを嘲け笑っている。


「霊を使役して人の心を無理矢理操っても幸せにはなれませんよ。このままでは君は穢れに取り憑かれてしまう、やめるんだ」

山っちも説得しようとするけどお説教染みてるから無理だと思う。


「幸せ?男なんて可愛い女の子にしか興味もたないでしょ、池谷先生も私の気持ちに気づいてくれないしアドレスを聞いても教えてくれなかった。みんなには教えてたのに!!…山田先生も実習生ですよね。それなら田中さんの恋人になってあげて下さい。そうしたら田中さんも満足して成仏出来ると思います、田中さん見た目はあれだけど実習生だから良いでしょ?」


…もう、我慢の限界だ。


「あんた何様のつもり?自分で男は見た目でとか言ってるけど、池谷も選んだのも見た目だけでしょ。山っちが見た目があれって、ふざけんな!!」


「うるさい、貴女みたいにモテる娘に私の気持ちなんか分からないのよ。山っちって貴女ならもっと良い男が捕まえれるでしょ、田中さんに譲りなさいよ」


「っざけんな!!山っちを見た目だけで判断する様な奴に誰が譲るか!!ううん、山っちは誰にも渡さない。私は山っちが大好きなの!!優しいとか格好良いとかそんな条件じゃなく山っちだから好きなの!!実習生だからってそんなくだらない理由で譲る訳がないでしょ。山っち変な同情は女の子を傷つけるだけだかんね」


「悔しい、悔しいー!!坂本さん、田中さん助けて」

陽本明の言葉に応える様に2体の霊が私に向かってくる。

ヤバいと思った瞬間、私を暖かい温もりが包み込んだ。


「ったく、実習が終わったら俺から言うつもりだったんだけどな。麗奈、お前は俺が守る。仏道に背いても惚れた女は守ってみせる…このまま陽本明に近づくから麗奈は陽本明から例の紙を奪ってくれ…行くぞ」

ヤバ、こんな状況だけど嬉しくて泣きそうだ。

山っちは私をお姫さま抱っこすると一気に陽本明に近づく。


「山っち任せて!!ダンスしてるから文化部に負けないよ」


「なにするのよ…それを返して!!それがなきゃ池谷先生は私から離れてく」

山っちに任せなくて正解、陽本明は紙を胸ポケットに仕舞い込んでいた。


「だったら話したり近づく努力すれば良いじゃん。私がこの鈍感を口説くのに何ヵ月掛かったと思ってんのよ!!はい、山っち紙…もし他の女の体触ったりしたら許さないからね!!」


「 分かったよ、オン バザラヤキシャ ウン」

山っちの雷が紙を焼き付くす。

それと同時に教室に漂っていた重苦しい空気が徐々に晴れていった。

山っちは何時もの山っちに戻って優しいお経で坂本と田中を成仏させた。

ううん、何時もの山っちじゃなく私の彼氏の山っちだ。

おっさんが女の子の恋を書くのはきついものが…最初は山田さんは心霊番組の護衛として参加してコウサの姉とくっつく構想でした。

今からじゃ無理、山田さんにハーレム無理だし麗奈も読者の方も許しませんよね?

山田さん見てる女性はいるんだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ