生きてる人亡くなった人
女性視点は難しいです
山っちは無事に屋上の霊を祓う事が出来たみたい。
「後は渡り廊下で声を掛けてくる少女、誰もいない体育館でバドミントンのスマッシュの音がする、受け取る呪われるアドレス、そして実習生と恋をすると不幸になるの4つだよね。流石は山っち2つも解決したんだね」
でもよく考えると不思議。
ついこの間までは七不思議なんてオカルト研究会辺りだけが騒ぐ胡散臭い話だて思ってたに、山っちと一緒に見るとそれぞれに色んな想いがあって学校に留まっている事が分かった。
「出来たら俺じゃなく霊と関わりの深い人に解決して欲しかったんだけどな。この学校の先生は卒業生が殆どなんだろ?霊にしてみれば同級生になるんだぜ」
自分はそのままなのに同級生は大人なっているんなんて、どんな気持ちなんだろう。
「でも普通の人には霊の姿は見えないし、声も聞こえないじゃん」
そう、仲が良かったダチに声を掛けても気付いてもらえないんだよね。
「その人の事を思うと想いは届くんだなよ…まっ、先生に霊の話をしても信じてもらえないんだけどな」
だから、山っち達は誰も知らない所で必死に頑張っている。
凄く悩んで、何回も悔やんで身も心も傷つきながらも霊と向き合っているんだよね。
「それでこれから体育館に行くの?」
私が山っちに話し掛けていると背中から野太い声が響いた。
「藤川、何してんだ?もう下校時間になるぞ」
「げっ!!熊川…先生。理事長先生に頼まれて教育実習生の山田先生に学校を案内していました」
話し掛けてきたのは生徒指導の熊川鉄梧、年は30才、ごつい、むさい、厳しいの3拍子が揃ってるから生徒に嫌われている。
「熊川先生、実習生の山田です。本日よりお世話になりますのでご指導よろしくお願いします」
「生徒と仲良くするのも良いが距離を間違うなよ…山田は実習の準備もあるだろ、早く帰れ」
この時私は気付いてなかった、生きてる人も過去に囚われるって事を。
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山っちが約束だからって晩御飯を作ってくれる、だから山っちのアパートに来たんだけど。
そこには駄目使い魔がいた、ポテチの油にまみれた姿は正に油虫 。
茜ちゃんに聞いた話だと、普通の使い魔はマスターの寝てる間も働くらしい。
それに比べてこの虫はBLアニメを見ながらポテチを食べていやがる。
「山っち、殺虫剤ある?部屋に油まみれの虫がいるよ。…ゴキはきちんと退治しないとね」
「くぉら!!お邪魔しますもなしで可憐な妖精ちゃんをゴキ扱いだと?何様のつもりだ」
きれながら私をにらむ駄目使い魔はポテチの油でテカテカに光っていた。
「私はきちんと退魔の手伝いをして、そのお礼に晩御飯を作ってもらうの。虫、食っちゃ寝生活してたらメタボ一直線じゃん。中も外も油だらけでそのうち飛べなくなるんじゃね?今のうちにブタムに名前変えときな」
「ブ、ブタムだとー!!このナイスバディフェアリーに対してなんたる屈辱!」
「まっ、そうなればお役御免確定だけどね。あんたの体でポテチをそんなに食べたら結果は直ぐに出るよ」
私もポテチを好きだけどダンスを考えて我慢をしてるんだし。
「麗奈、熊川先生ってどんな人なんだ?」
「生徒指導していてごつい、むさい、厳しいの3拍子揃っていて生徒に煙たがられている奴だよ」
「調査班に調べてもらったんだけど、熊川先生と例の体育館にいる少女の霊は中学の時に同じクラスみたいだ…この2人だ」
山っちのパソコンには若い時の熊川とショートカットの少女が写っていた。




