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退魔士の教育実習

今回の話を書くにあたり我孫子東海林様から多大な協力をしてもらいました

ありがとうございます

 山っちと一緒に修行場から帰る途中の事。


「もう少ししたら、教員実習が始まるからバイトをしばらく休むからな」

教員実習があるのは前から聞いていた。

でもこのタイミングで山っちと会えなくなるのはきつい、寂しい、絶対に嫌だ。

「茜ちゃん山っちが教員実習に行っちゃうよ。どうしよう」

私が相談したのはダチ兼山っち関連相談役のは万知様こと茜ちゃん。


「麗奈ちゃん私に任せておいて。大君の修行にもなるしね」

茜ちゃんは何やら企んでるご様子。


――――――――――


今日、学校から実習に行かせてもらえる高校の候補を教えてもらえる。


「山田君はどこの学校を希望するんですか」

話し掛けて来てたのは同じ学部の池谷保守人 (いけたにほすと)、親父さんが警備会社をしてるから保護して守る人とつけたらしいが違う意味での名前通りの男になってしまった奴。


「俺は出身校の義塾工業に行って野郎達の相手をするよ。他につてがないしな。池谷はどうするんだ?」

付属大学とかでないと教育実習に行くにはツテが重要になる。


「僕は聖マリアンヌ学院にしますよ。あそこの警備はうちの会社がしてますし」

聖マリアンヌ学院、元々はミッション系の女子校であったが少子化の影響で数年前から共学になった高校…ちなみに麗奈は聖マリアンヌの1年生だ。


「あそこは女子校みたいなもんだろ?男が行くのはキツくないか?」麗奈みたいのがわんさかいるとしたら俺なら勘弁して欲しい。


「だから行くんじゃないですか。聖マリアンヌの子はレベルが高いんですよ」

池谷は良い奴なんだけど、顔が整ってる事もあり女癖があまり良くない。


「最近の学校は生徒と実習生に厳しいぞ。大丈夫か?」


「そこは上手にやりますよ」


そして何故か俺の選択校にも聖マリアンヌの名前が書いてあった。

(聖マリアンヌは一応お嬢様校だよな、よっぽどの繋がりがない限り男は受け付けないから大学でも選択候補にも上げない筈なんだがな)


ふと携帯を見ると万知様からメールが届いていた。




大君へ、聖マリアンヌから依頼が来てます('◇')ゞキリッ

よって教育実習は聖マリアンヌを選びなさい(゜Д゜)これは命令だぞっ。

聖マリアンヌにはきちんと話をしてるから安心してね。

P.S. 制服麗奈ちゃんが大君を待ってるぞよ(*´д`*)


…うちの組織はキリスト教も受け入れているからミッション系の聖マリアンヌても繋がりあっても不思議ではない。

確かにマリアンヌには麗奈や美保、夏希と知り合いもいるが。


(万知様、俺には無理ですよ。生徒に嫌われるのがオチですって…しかも学校からの依頼か、大事にならなけりゃ良いが)


とりあえず麗奈に実習中は距離を置く様に釘を差しておくか。


結局、 聖マリアンヌの実習生には俺と池谷と卒業生の女性2人が選ばれた。


「へぇ山田さんもマリアンヌになったんですか。良く選ばれたましたね」

池谷が不思議そうに話し掛けてくる。

いや、池谷より卒業生の2人の方が不思議そうな顔をしている。


「ちょっと知り合いがいたんだよ。俺としたら不安しかないんだけどな」

麗奈の奴は、距離を置けって言ったら無理って言い切るし。


――――――――――


聖マリアンヌ学院

生徒数は約3,000人、そのうち8割が女子生徒と言う俺にしてみれば地獄とも言える高校。


「山田大明さんですね。山田さんには私のクラス1ーBで実習をしてもらいます。…元気な娘が多いですから負けないで下さいね」

クラス担任の名前は高山日向さん、名前の通り暖かい雰囲気の女性だ。


「初めての教育実習なのでよろしくお願いします。至らないところばかりの青二才ですのでビシビシと指導して下さい」


「あらあら、山田さんは若いの硬い話し方をするんですね。真面目もよろしいですけど警戒されちゃいますよ。とりあえず全校朝礼で挨拶をしてもらいます」


それで全校の前で挨拶をしたんだが

ちなみに生徒の反応は卒業生には暖かい拍手、池谷は黄色い声、俺は溜め息だった。


そして高山先生に連れられて1ーBに。

俺が入ると同時に女子からはブーイング、男子から安堵の溜め息が漏れる。


「山田大明です。短い実習期間ですがよろしくお願いします」

大多数の生徒からの薄い反応をよそに大声で反応した生徒がいた。


「山っちー、硬いぞー!!頑張れー」

あれは間違いなく麗奈だ。


「山田さん、よろしくお願いします」

続いて美保


「兄貴ー、麗奈ばかりじゃなく僕の相手も忘れないでね」

そして夏希。

クラスの女子は驚き、男子は俺を睨みつけてきた。

しかも麗奈は俺に代わって質問を受け付ける始末。


「山っちは性格は硬いけど優しい良い奴だよ。ちなみに彼女はいないけど募集はしてないからね。それと男子、山っちは強いから変な気を起こしたら確実に返り討ちにされるから気をつける様に」


「藤川さん、ここは学校ですのであだ名で呼ぶのは控えて欲しいのですが」


「うわっ、藤川さんだってキモッ!!山っち、麗奈の間柄でしょ。日向ちゃん良いよね」

どうやら実習も色んな意味で麗奈が関わって来るようだ。


――――――――――


その日の昼休み、俺はクラス委員長を押しのけた麗奈から学校案内を受けていた。

どうやら麗奈は学校内で有名人らしくすれ違う生徒は俺と一緒にいるのを見て驚いている。


「山っち、次どこが見たい?女子更衣室以外は案内してあげるよ」


「麗奈、この学校に変な噂とかないか?俺は依頼も兼ねて来てるんだ」


「山っちも、こき使われるね。噂ってより最近七不思議が騒がれてるよ」

どこの学校にもある七不思議。

殆どは根も葉もない噂何だが俺と麗奈は、この学院の七不思議に巻き込まれていく事になる。

七不思議ってどんなのあったろ?

作者の学校には七不思議なんてありませんでした

男子校だから霊より怖い先輩はいましたが


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