退魔士の師
かなり久しぶりの更新です
「そう言えば山っちって東京の生まれじゃないんだよね」
「俺の故郷は青森、青森の弘前って所だよ。そう言っても住んでいたのは小学生までだけどな。中学は修行場の近くの学校で高校から東京に来たんだよ」
「青森ってあれだよね。リンゴとかナマハゲとか笹カマが有名なんだよね」
悲しいかな、我が故郷は麗奈みたいな娘にあまり興味をもたれていないのが実情だ。
「ナマハゲは秋田だし笹カマは宮城の名物だよ。ったく、麗奈お前青森に興味がないだろ」
最も青森には麗奈が興味を持つような物があまり無いのも事実。
「仕方ないじゃん、山っちが青森の生まれだって初めて知ったんだよ。きちんと教えてくれない山っちが悪いんだよ」
「おー山、修行場で痴話喧嘩とは成長したな」
「師匠ご無沙汰しております」
声を掛けてきたのは俺の師匠の氷室怜治さんだった。
――――――――――
山っちに声を掛けてきた男も坊主頭だった。
でも
(あれが山っちの師匠?嘘!!ちょいワルオヤジじゃん。つうかガラわるっ)
山っちの師匠と言う男はメタルフレームのサングラスを掛けて指にはゴツいターコイズの指輪。
服はスーツもシャツも黒でパンツはレザー、ベルトのバックルにはシルーバーのドクロがついている。
「山、その師匠ってのは止めろって言ったろが。お前みたいなむさ苦しいのに師匠とか呼ばれたら商売あがったりなんだよ」
「しかし氷室さんは俺に退魔のイロハを叩き込んでくれた師匠ですので」
山っちの言葉を聞いた氷室って男はため息をつきながらサングラスを外した。
「あー、モデルのReijiじゃん。山っちの師匠ってReijiなの?うわっ、ありえねー」
モデルのReijiって言えば強面イケメンで、モデルや女優との噂話が絶えない山っちっとは間逆の存在。
「麗奈、お前師匠を呼び捨てにするんじゃない。師匠申し訳ありません。どうも麗奈は言葉遣いが悪くて」
「だってReijiは山っちの師匠で私の師匠じゃないじゃん。でもあのReijiが退魔士だなんでビックリしたー」
Reijiはどう見ても元ヤンなんだし。
「目上の人には敬語を使えって言ってるだろ。師匠、万知様から連絡が届いていると思いますが、隣にいるのが藤川麗奈。俺と同じコンビニでバイトをしている高校1年生です」
「ああ、聞いてるよ。珍しく山が名前を呼び捨てにしてる上に奇跡的に頻繁にデートをしてる女だろ?山、高校生は犯罪だぞ」
茜(万知様)情報によると山っちが女の子を呼び捨てにするのは珍しい上に何回も遊びに行くは奇蹟なんだって。
「ですから麗奈はバイト先の後輩なんですって。それで麗奈に教えてくれる人は誰になったんですか?」
「まずは概要は俺が教えてやる。詳しい話はまだ教えてねえんだろ?藤川って言ったよな。お前、霊ってなんだか分かるか?」
「人の魂でしょ?」
いくら年上とは言え、Reijiの上から発言に私はムッとしていた。
山っちはオロオロしていたけど。
「正解ちゃー正解だな。人の魂でも動物の魂でも生きてるうちは体の中にあるから平気だが死んで成仏出来ずにさ迷っていると穢れに侵される事がある。それが悪霊の元になるんだよ。それじゃ穢れは分かるか?」
「けがれ?分かる訳ないじゃん」
「まっ、知ったかぶるよりはましか。穢れは早い話が生きてる人間の欲だよ。あいつが憎いとか女にもてて妬ましい、いい女だからやりてえとか。それが凝り固まったのが穢れさ。霊が穢れに侵されれば悪霊になるし濃くなれば怪異も生む。俺や山がやってるのは早い話が便所掃除。人が汚したモノをテメエの手で元に戻す、それが退魔士だ」
「それで?私は何をすれば良いの?このままアンタの退魔士講座を聞いてればいい訳?」
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師匠に麗奈を会わせたのは失敗だったんだろうか、思わず頭を抱えたくなる。
「おい山、お前が修行をつけてやれ。多分、お前の事以外は素直に聞かねえと思うからな」
「俺がですか?俺はまだ人に教える資格がありませんよ」
退魔の力を教えるにも資格がいるんだが、俺はまだまだ程遠い。
「資格?誰が退魔士にしろって言ったんだ?お前は力の使い方を教えりゃいいんだよ、俺がお前にモノを教えた時は高校の時だぞ」
師匠と初めて会ったのは俺が小学3年の9才で師匠が高校2年の17歳の時。
そういや師匠も28才になったんだよな。
「えっ!!山っちが教えてくれるの?やーりっ、山っちなら手取り足取り教えても許したげる」
そう言いながら麗奈は俺と腕を組んでくる。
「おー、尻に敷かれてなんな。まっ、山の場合は相手が押せ押せじゃなきゃ無理だから丁度いいな。山は欲は抑える過ぎるから丁度いいな」
「師匠、僧は女色を抑えるものでは」
「この馬鹿餓鬼!!童貞野郎の説教なんざ聞く耳もたれねえんだよ。もし振られて自殺した男の霊にオメエみたいな童貞小僧が恋の講釈を垂れても鼻で笑われるだけだ。自分の気持ちを押し殺して迷ってる奴が人様を導ける訳ねえだろうが」
久しぶりに師匠からお叱りをうけた、そういや昔この人に憧れて話方も真似してたんだよな。
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その頃プリムはと言うと
「はーい、早く逃げないと、また雷が当たってビリビリしちゃうわよー」
きっとあのサンダーバード、いえ敢散打婆怒(雷を散らし打つ怒れる婆!!うまいっ僕に座布団1枚)は僕のプリティーさに嫉妬してるに違いありません。
「は、羽が焦げるー。僕のクリスタルみたいに透明で美しい羽がー!!」
「修行中に余計な事を考えてるからよー。それじゃリクエストに答えて婆は雷を落としまくるからねー」
くっ、こんな事ならマスターの部屋で食っちゃ寝生活をしてるべきだった。
「あなたには家事も叩き込んであげるからねー」
「私の考えてる事が読めるんだとっ!!こいつもしかして…」「危険なネタを言う余裕があるみたいだからレベルをあげるわよー」
自滅をしていた。
人気投票のキャラ説明が大変です




