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退魔士と萌えゲー?

なんとかこの物語も形になってきました

 グレムリン、第二次世界大戦近辺から見られる様になった魔物。

一番の特徴は機械類を好みそれに取り憑き悪戯をする事、主な出現場所が上空の為に酸素欠乏による幻覚とも言われている。


「今度はグレムリンですか。あいつ等には情緒と言う物がありません。新しい種族の癖に機械に取り憑けるからって大きな顔をしやがって。ネット回線を自由に動けるのが、そんなに偉いのか?人の繋がりは顔を見て話すのが大切なんだぞ」


そう言えばグレムリンも妖精種、プリムが知っていてもおかしくはない。


「プリム、グレムリンはネット回線を動けるのか?」

 

「アストラル体を電気信号に変えて何ちゃらかんちゃらって話です。ネットの中なら退治されにくいからと自慢してました。グレムリンなんてタンスの隙間に隠れているゴキと同じです」


今回も厄介だな、グレムリン相手にウイルスソフトは効かないだろうし、攻撃しても違うパソコンに逃げられたら手の出し様がない。


「グレムリンって何を食うんだ?目的は何なんだか想像はつくか?」


「あいつ等は何でも食べるんですよ。僕達フェアリー種はグルメなんですけれどもグレムリンは虫も食べるし腐った物も平気で食べる、まさに妖精界のゴキなんです」


プリムはゴキブリが嫌いなんだろうか、タンスの隙間に隠れているゴキブリ退治をお願いしたいんだけどな。


「それなら何でネットに潜るんだ?誰かに操られてるのか?」


「僕達フェアリー種が契約したマスターから精神エネルギーをもらう様にグレムリン達は人を驚かせて精神エネルギーを摂取しているんですよ」


「つまりグレムリンを退治するにはサーバーを直接叩かないと駄目な訳か。後は噂のサイトの情報待ちだな」


グレムリンとかが関わっているんなら俺達退魔士を警戒してサイトへのアクセスを阻害してくる可能性がある。


「そうです、急いては事を仕損じます。まずは僕のご飯を優先して下さい。マスター今日の晩ご飯なんですかー?」



―――――――――


「山っち、オンカノってサイト知ってる?」


バイト中の客足が途切れたのを見計らって麗奈が話し掛けてきた。


「オカンの?料理サイトか何かか?」


「オンカノだよ!オンリーワンの彼女の略なんだってさ。私のダチに夏希ってのがいるじゃん。夏希の男がそれにハマったらしくてさ、ぜんぜん構ってくれなくなったんだって」


何か聞いた事がある様な話だ。


「それでどんなサイトなんだ?」


麗奈から聞いた話をまとめるとアクセスメールが突然送られてくるとの事。

やたら細かい設定が終わると女性キャラクターが話相手をしてくれるとの事。

女性キャラは一人一人違い話しかけると人間の様に細かい反応をみせてくれるとの事。


「でも現実の女の方が良いに決まってるのに何でゲームの女に夢中になるんだろうね」


「現実の女の子は注文が多いからだろ?私の彼氏なんだからダサい服は着るなとかデートは高い店じゃなきゃ嫌だとかダンスを踊れなきゃ話にならないとか」


「山っち、最後のは私に対する嫌味?でもそれは男も一緒じゃん」


そういや女性の被害は出てないなかった筈。

プリム曰く乙女ゲーをプレイしないのは食わず嫌い並みのは不幸らしい。


「今乙女ゲーってのも流行ってるんだろ?」


「流行ってるって言うか好きな子は好きみたいだよ。私から言わせりゃ絵に描いた餅に夢中になる意味が分からないだけどね」


それは麗奈がモテてて、誰かに必要とされているからだと思う。


「人は誰かに必要とされていたいんだよ、それが作られた物と分かっていてもな。モテない男は寂しいものなんだよ」


今回の依頼はかなり厄介かもしれない、何しろ好きでやっている事を止めなきゃいけないんだから。

煙草や酒と一緒で体に悪いるのが分かっていても自己責任でやってる事を他人が止めさせるのは難しい。


「山っちも寂しい時あるの?もしさ、もしどうしても寂しかったら私が側にいてあげても」「いらっしゃいませー、麗奈今何か言ったか?」


「…何でもない。この鈍っち」


何故か分からないが、それから麗奈は不機嫌だった。

―――――――――


山っちの馬鹿、せっかく私が側にいてあげても良いって言ってあげたのに。

美保に愚痴ってやろうと思っていたら、美保の方から電話が掛かってきた。


「おっ、美保ちょうど良かった。山っちの奴、鈍いんだよ」


「麗奈、大変だよ。夏希が彼氏に殴られて怪我したんだ」


「はっ?何それ?構わないどころかDVなんて最悪じゃん」


「ゲームに夢中で構ってくれないから携帯を取り上げたら人が変わったみたいに暴れだしたんだって。怪我は軽いけど夏希のやつふさぎこんじゃって。私はお父さんに送ってもらうけど麗奈はどうする?」


「分かった、私は山っちに頼んでみる」


「ほほう、今鈍いとか言ってた癖にお主はやっぱり山田さん頼りか。夏希も山田さんを頼りしていたから良いかもね」


「ちょっ、何時の間に?」

夏希は私がバイトをしている時に何回か顔をだしたから山っちを紹介したけれども、話はしていない筈。


「私が山田さんと同じシフトの時にはちょくちょく顔をだしていたよ。夏希、部活での悩みとか山田さんに相談していたみたいだし」


「何それ?私知らないよ?」


「夏希なりに気を使ったんだよ。誰かさんは焼きもち焼きだからねー」


山っちに問いただしても無駄だよね。

山っち、口が硬いし。



お気に入りキャラを聞いたら麗奈のお婆ちゃんが人気ありました。

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