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説法

明日早勤なので今投稿します。

あとザコの細工は〜と同じく決め台詞を作りました。

「マスターどうやって日山優太に幽霊を見える様にするんですか?」


「俺の霊力を流して一時的に霊力を持ってもらう。鉄に磁石をくっつけると磁力を帯びるだろ、あれと同じ要領だよ」


人は多かれ少なかれ霊力を持っている、今回は俺の霊力が磁石で日山優太の霊力が鉄になる。


「でも霊力がついたからって直ぐに幽霊さんが見つけてくれますかね?」


「だから仕掛けるのさ、プリムにも協力してもらうからな」


――――――――――


八木と日山優太の会社近くで待ち合わせをして日山優太を待ち伏せする。


「山田、あそこにいるスーツの奴がリア充キングで今回の騒動の原因日山優太だZe」


八木の指さす先には人の良さそうなサラリーマンがいた。


「支払いが出来そうな人は見つかったのか?」


俺達は慈善事業じゃないから何時も無料で依頼を受けている訳じゃない。

事前調査班が相手の支払い能力に応じて料金交渉を行う。

学生や支払い能力が弱い人には無料で、自己責任で霊障が起きたお金持ちからはそれなりに頂いている。


「姫宮さんの親御さんか日山優太本人か日山優太の義理の親に接触する予定だYo」


いきなり除霊をしますからお金を下さいと言っても怪しまれるだけで、下手したら警察に通報をされてしまう。


「どっちにしろ俺は姫宮さんに恨まれるだろうな」


大好きな恋人と強引に別れさせるんだから。


「うわっ麗奈ちゃんみたいな美少女と仲良くしておきながらまだモテたいのか?1人でリア充になりやがって。山田なんて大嫌いDa」


「俺のどこを見ればリア充なんだよ。麗奈とは付き合ってる訳じゃないんだしよ」


「柘植さん経由で話は聞いてるんだZe。美少女と毎晩電話をしてデートもして麗奈ちゃんレベルの美少女だと普通は頼み込んで、やっとデートが出来るんだZo。この贅沢者が!!」


日山優太が動き出したので騒ぐ八木を置いて後を付ける。


(プリム俺が日山優太を追い越した瞬間に日山優太の鞄を持っている手を蹴ってくれ)


(マスターお任せ下さい。僕の飛翔妖精脚で決めてみせます)


妖精は元から飛んでるんだけどな。

俺が日山優太を追い越した瞬間


(女の敵め!!喰らえっ飛翔妖精脚!!)


プリムの蹴りがきまったらしく日山優太が鞄を落とす。


「大丈夫ですか?」


俺は落ちた鞄を拾い日山優太に手渡たす瞬間に霊力を流し込んだ。

霊力を流し込むと軽い衝撃が走るけれどもプリムの蹴りをくらった直後だと不審に思われない筈。


「ありがとう。虫か何か刺されたみたいだよ」


日山優太が柔和な笑顔を浮かべて立ち去っていく。


(虫って言うなー!!僕は可憐なフェアリーだー!!)


(プリム、仕上げは頼んだぞ。ケーキを買っといてやるから)


(マスター、レアチーズケーキをお願いします)


―――――――――


僕が見事に飛翔妖精脚をきめて数日たったある日の事。

マスターの部屋に礼儀知らず女が突然訪ねてきた。


「山っち、孝子姉ちゃんから電話が来て姫宮さんが山っちに直ぐに来て欲しいだって」


「直ぐにって何かあったのか?」


(マスター、何があったか分かっている癖に白々しいです。善良な顔をしながら平気で嘘をつけるなんて、僕はマスターを見る目が変わりました)


「なんか姫宮さんの知り合いの人が山っちに相談したい事があるんだって。今タクシーを待たせているから一緒に来て」


当然僕もマスターに憑いて行く。

タクシーが着いた先は高そうなホテルだった。


(あれ、マスター姫宮の部屋じゃないんですね?)


(そりゃそうだろ。日山優太には奥さんの生き霊がばっちりと見えるんだから)


そうか、姫宮の部屋でおいしい思いをしようとすると窓から奥さんの生き霊がにらんでくるんだよね。


ホテルでは姫宮と藤川孝子がマスターの事を待っていた。


「お坊さん突然お呼びたてしてすいません。桜さんの知人の男性が折り入って話があるとの事で」


この藤川孝子は礼儀をしっていて、とてもあの女の従姉妹とは思えない。

それにしても知人の男性とはうまく言ったもんだ。

正確には体の知人か恥人なんだろうけど。


「俺で力になれる事なら良いんですが。何があったんです?」


当の姫宮は顔を青くしてマスターが来たにも関わらずお礼の一つも言わずに座り込んでいる。


「なんでも桜さんの知人の男性が霊に悩まされているとかで」


「それならプロの方にご相談した方が良いんじゃないでしょうか」


マスターの後輩さん曰く"浮気をしている男は事をおおっぴらにしたくないから山田さんを頼ってくるっすよ"と言ってた。


「お願いします!!日山さんを助けてあげて下さい。お金ならいくらでも払いますから」


姫宮が必死に頼み込む、そんなに必死になったら怪しまれるって。

でもマスターは冷淡に言い放った。


「いくらでも払うってセリフは自分で稼いでから言うものですよ。親の金で食ってる人間が言う事じゃありません。まずは部屋に案内して下さい」


マスターはバイト代と依頼料で生活をしていて親御さんから仕送りとかを一切受けていない。



―――――――――


事前に姫宮さんにメールをしてもらった事で日山優太はすんなりと部屋のドアを開けてくれた。

日山優太はやつれて顔も青白くなっている。


「姫宮さんすいません。ここからは2人にして下さい」


「いきなりお呼びしてすいません。桜…姫宮さんから頼りになるお坊さんがいると聞いたもので」


一瞬だったからなのか、俺が男だからなのか日山優太は俺の事を覚えていなかった。


「大丈夫ですよ。何があったか話を聞かせてもらえますか?」


「数日前に突然女の人の声で"見えてるんでしょ?"と聞こえたんです。最初は空耳だと思いましたが何回も何回も聞こえてきたんです。そうしたら今度はいる筈がない人まで見えてくる様になって」


声の主はプリム、人は不安になればなる程周囲に対して敏感になってくる。

今の日山優太には柳も霊で霊じゃない物まで霊に見えているだろう。


「そうですか。例えば何が見えたんです?いえね結構見間違いをして幽霊を見たって思いこんでいる人も少なくないんですよ」


「痩せこけた子供や血塗れのお婆さん、それに」


日山優太が押し黙る、あまり言いたくない事らしい。


「姫宮さんに憑いている奥さんですね?」


「何で分かったんですか?あれはやはり妻なのですか?」


「間違いなく奥様の生き霊です。最初に姫宮さんに相談を受けた時から憑いていましたから」


「それなら何で早く祓ってくれなかったんですか?」


俺は大きく息を吸い込む。


「若輩者ながら説法をさせてもらいます。…何が祓えだ?いい年した大人が手前のケツを他人に拭かせるつもりか?

お前が略奪してまで手入れた女房を哀しませておいて良く言えるもんだな!!」


「私は桜の事を愛しているって気がついたんだ。彼女がいればそれでいいんだ!!」


「ぬかせ。ならなんで会社を辞めないんた?愛してるだ?同じ事をを自分のガキの前で言えるのか?俺は1人の女を生涯愛せなんて言わない。お前は結婚っていう契約を全うできずに自分に都合のいい理屈をこねて3人の女性の人生を狂わせたんだよ」


日山優太は反論が出来ない様で黙り込む。


「霊は見えない様にしてやる。条件は二度と姫宮さんと連絡をとらない事。そしてここに娘さんと奥さんを呼ぶ事。料金は知り合いの弁護士が請求に行く。


それでよろしければ説法を終わらせてもらいます」


日山優太は力なく頷いた。


に東京に行きたいです

リアルな地名や商品名が分からないんですよ

山田さんのキャラ表を作るか検討中です

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