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イントロダクション

 本作は某高校演劇部に提案し、没となった

「シナリオ」

です。

小説とは表現方法が異なりますのでご注意ください。

パンク・ザ・アイアンハート


演出意図

エコという言葉は本当に地球を救えるのか。

地球温暖化という問題は温室効果ガスを減らそうという一点まで単純化できるのか。

単に分かりやすい「悪」と「目標」をブチ上げただけではないのか。

 それを「セイブジアース推進委員会」「緑の杜」という二つの組織の謀略と、その渦中で出会った少年と少女を通して考えていく。

 という意図もあるが、一時間のエンタテイメントとして良いものを創る上での手段に過ぎない。


セイブジアース推進委員会

 温室効果ガス排出量削減を主な目的に掲げた、政府のエコ関連事業を一手に引き受ける組織。電力の再生可能エネルギー化、非環境対応型自動車の使用禁止、エアコン設定温度の28度固定化、簡易包装の義務化、レジ袋完全有料化の他、広報活動として発光ダイオードを使用したイルミネーション、ノー照明デー、「エコの日」を国民の休日にするための運動などを行っている。

 作品世界における人々の環境意識は現在以上に高く(エコに批判的な人物は、現在の児童性犯罪者なみの扱いを受ける)、これらの事業は概ね好意的に受け止められている。

 また事実上の戦闘部隊として温室効果ガス排出監視員を置いているが、このことに対する批判は少ない。


緑の杜

 「みどりのもり」と読む。テロリストと言っても全く問題のない、極右的環境保護カルト教団。

創立当初は金持ちの道楽的な団体でカルト的な部分も無く、活動は週末のデモ活動とその後のオーガニックカフェでのお茶程度だった。しかし団体の規模が拡大するにつれ、構成員に中~低所得者層が急増。現総帥が一人の女性を天使として祭り上げ、

「天使が降臨した。文明を棄てよ。天使はいずれ文明を棄てない者を根絶やしにするだろう」

として構成員を統率するようになると一気にカルト教団としての性格が強まった。

現在は「愚民どもの目を開かせ、一人でも多く文明を棄てさせるため」と称して信者に自爆テロを繰り返させている。もっとも彼等が完全に文明を棄てたわけではないが誰もそのことには触れようとしない。

キャラクター

パンク 主人公。♂。16歳。「緑の杜」の信者。自爆テロに失敗し、ミンチにエンジンの心臓を移植されて復活する。「人は文明を捨てるべき」という教義を頑なに信じていたが、その考えは徐々に変わっていく。


ミンチ もう一人の主人公。♀。外見年齢20代。「ジャンクストリート」のまとめ役のような存在。悟ってしまったようにも単なるモラトリアムにも見える彼女の生き方は、パンクに大きな影響を与える。


斉藤 ♂。25歳。「セイブジアース推進委員会」の戦闘部隊「温室効果ガス排出監視員」の隊長。自分たちの「エコ」に絶対の自信を持っているが、温暖化の知識は新聞の読み囓りの域を出ない。作品世界の世論を代弁するキャラクター。


ガブリエル ♀。22歳。本名川崎めくろ。「緑の杜」の聖典にある天使。とされる少女。

 パンクの想い人。


ブリッツァーソニックMk.2 ロボット。ジャンクストリートの住民。名前は格好いいがデザインは「モジャ公」のドンモなどに近い。喋ることはできず、スケッチブックで意思疎通する。通称「ぶそま」


緑の杜総帥 緑の杜を一大カルトに成長させた張本人。聖典(税込み2100円たちまち重版)を執筆したのも彼である。


総理大臣

温室効果ガス排出監視員(複数名)

ジャンクストリートの人々(複数名)

緑の杜信者(複数名)

緑の杜幹部

アナウンサー

カメラマン

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