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第一話 情報ミス・義弟・胃痛

明日の0時に投稿します。

今週は毎日投稿します。

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 SSS級冒険者のカイル。俺の名を呼んで受付嬢はいつもどおり、笑顔で基本報酬を出してきたのだが。

「今回の報酬ですが、まさかハイオークエンペラーにジェネラルが17体と18万2千余のオークとハイオークの討伐などまさかそれほどの規模とは我がギルドの方も思いもしていなかったです。

 連絡ミスが如何に冒険者にとって最悪な言葉であるか重々承知しております、その点に関してもお詫びいたします。そして報酬額を増額いたします真に申し訳ありません。(ギルドの職員は全員で深く頭を下げた)

 今一度討伐報酬を見直しますので申し訳ありませんが数日後のイエ、10日後に報酬をお渡し出来る様に皇帝陛下や大臣達にギルド長にも掛け合います、ですが最初から決まっている金額は直ぐにお渡しします。」



「それは任せたが、半端な金額ならこの国を捨てるぞ!」


 その場に居た者は全員が凍り付いた、SSSランク六人がこの帝国から消える序に『琥珀の庭』傘下のSS・S・A・B数千人を超える高ランク冒険者が帝国を去る『魔の森』から帝国を守る要を失うのはかなり不味い状況になると冒険者ギルドの職員全員が凍り付いた。


 これには今回の倍ではなく数倍の金額が必要になる、序に帝国のグランドマスター(リーバイス帝国の冒険者ギルド全土の長)の土下座も必要になるし、皇帝も動く事になる程の数だったのだから。

 リーバイス帝国が滅亡寸前の出来事をたった一人のSSSランクが滅ぼしたのだ、その事実がやらかした人物が自分達の前に居る。



「カイル様! 今までの通りに必ず適正な条件をご用意いたします。納得できない場合は必ず直ぐに再考いたしますのでご安心ください。

 リーバイス帝国帝都ヴーリシャス、副グランドマスターの名前に賭けても満足いく答えをだします」



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 リーバス副グランド(・・・・)マスターはリーバイス帝国の帝都ヴーリシャス本部だけではなくリーバイス帝国全土の冒険者ギルドマスターのNO2である、そして彼は元SSSランクでシェーラの弟で俺の義弟になるのだが、もしも何か有れば直ぐに変貌した彼女(・・)が襲ってくるのだ。


 彼にしてみれば悪夢だ、数百歳も年上で全てが上位互換の姉に叱られるのではなく怒られるのだ。

 小さき頃から脳の奥底に入り込んだ刷り込まれた者は歳を取っても変わらないのだ、姉には逆らえないと・・・・・

 姉の夫詰まりは義兄だ、SSSランク史上最強最悪とも言われる義兄カイルは物静かで怒った姿は見た事が無いが、何が悪いのかと言う様に正座させて自分も正座で対面でお互いが心から納得するまで数時間でも数日でも怒鳴らずに静かに諭される。


 因みにだがエルフ・ハイエルフ族はカイルに対して攻撃や罵倒した事で正座で叱られた、大勢のエルフ達の脳裏にカイルの氷の笑顔が暫く離れなかったらしい。

 そして現在は門番・兵士・騎士・大臣は数年前の事を思い出し会うと直立不動になる者も未だに居たのだった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ハイオークエンペラー・ジェネラルを大通りに首を並べて欲しいのです、今回のオーク・ハイオークのジェネラル級以上首を大通りに並べて欲しいのです。それと倒したオークを譲って欲しいのですが肉の大量供給で高くなっている肉事情が改善されるハズですので・・・」



 リーバス副グランド(・・・・)マスターは緊張していた、最初に獲物は自分達の都市で消費するが武器や防具等に代用できる物は分けても良いとの話だったが、今更終わってからそれも後出しで情報ミスもあった為にこの後に正座でお叱りが待っているかもと気持ちを強くして言った。

 グランドマスターの不在を恨みながら・・・・




「・・・・・・仕方が無い、本拠の責任者の一番上には話はしておく、これは貸しだぞ。随分んと大きく膨らんできたが大丈夫か?

 それとシェーラを実家に送りに行くから俺と二人暫くは居なくなるぞ、後はライゼン(虎の獣人族)には適当に話しておくが後で・・・・・ 何でもない」



 リーバス副グランドマスターは背中に冷や汗が滝の様に流れていた、顔は青くも震えは抑えていた後ろに居る部下には弱みは見せたくない! ただそれだけで頑張っていた。



 う~ん、流石に副グランドマスターの威厳を無くすのは駄目だろうな、一応義兄だしな此処は貸しだけでグランドマスターが居る時に話し合いだな、十日後にか・・・・



「次に来たときはグランドマスターも同席を・・・ では俺は帰る」



 シェーラの近くに居たいからな、流石にこれ以上怒っては腹の子に何が起こるか分からないからな早いトコ帰ろ。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 カイルが冒険者ギルドの扉を閉めた後は



「「「「「怖かった~」」」」」


 全員がそう冒険者ギルドの中でカイルの姿を見た! その場に居た全員が冷や汗を欠いていた、そしてその後に冷静になり気が付いたのだが受付に併設された居酒屋の部屋全体の温度が真夏なのに吐く息が白くなっていた。



 カイルが怒っていたのか機嫌が悪かったのかは誰にもわからない、本人は面倒な会話でイヤでいつの間にか冷気を発していたのだった、『早く帰りたい』ただそれだけだ。




 次話に続く

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