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悪堕ち魔法少女。世界に復讐を誓う~「魔女」と断罪され世界に全てを奪われた少女。敵だった"魔王少女"たちを復活させ人類への復讐を誓う~  作者: ケイ


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蹂躙⑤

「はやく車をだせ!!」


声を荒げる、権力者たち。

だが、一向に車は発進しなかった。


運転手はアクセルペダルをべた踏みするが、夕日の小指一本分の力に到底及ばない。煙をあげ、耳障りな音と共にスクラップと化す車。


同時に向けられる銃口。


「……っ」


頭を伏せ、震える面々。

だが、夕日はそれを確認し銃口を下ろす。


そしてーー


「やっぱり。楽には死なせない」


と呟き。

左手に拳銃を持ちかえ、ボンネットにその身を置く夕日。


瞬間、フロントガラスに叩き込まれる夕日の右の拳。

鈍い音と共に蜘蛛の巣のようなヒビが走り、車内の者たちは更に震えを大きくし踞る。


「瑠璃ちゃんの仇。瑠璃ちゃんとおんなじ思いを味あわせてやる」


声音を変え瞳孔を開き、夕日は拳を叩き込む。


二度。三度。四度。

そして、五度目。


フロントガラスに開いた拳大の穴。

そこに、夕日は腕を突っ込む。


「"穴"から全員引きずり出す。一匹残らず、ね?」


胸ぐらを掴まれる、運転手。

運転手は「ひぃっ」と声をあげ、身をよじって夕日から逃れようとする。


だが、夕日は逃がさない。


「先ずは、あなたから」


声を発し、思い切り腕を引く夕日。

フロントガラスに身体が叩きつけられ、鈍い音が響く。


「ぁがっ」


「……」


なおも、夕日は力を緩めない。


何度も何度も腕を引き。

運転手をフロントガラスへとぶつける。


そして、人ならざる力をもってーー


「一匹目」


そう呟き、運転手を小さな穴から表に引きずり出す。


べきっ。ごきっ。ぐちゃ。


あらゆるモノが粉砕また潰れる音。

それが血肉と共に周囲に飛び散り、見るに耐えない光景を周囲へと晒す。


細い肉塊となった、運転手。


それを鼻で笑い。

しかし即座に興味を無くす、夕日。


ぽいっと。

ゴミを捨てるように投げ捨て、夕日は残りの者たちを憎悪のこもった瞳で見据える。


「後、三匹」


「く……っそ」


「……っ」


後部座席。

その扉の窓の側。


そこに歩み寄り、夕日は再び窓に向けて拳を叩き込む。

権力者たちは反対側の扉へと意識を向け、そこから逃走を図る。


一人。二人目は脱出に成功。


だが、三人目は夕日の手に掴まれーー


声をあげる間もなく、夕日によって細く醜い肉塊にされて引きずり出されゴミのように放り投げられた。


「はぁ……はぁ」


「こ、こんなところで死んでたまるか」


走り。

夕日から逃れようとする、二人。


しかし、夕日はその二人の足に銃口を向けーー


「逃がさない」


と、宣言し引き金を引く。


絶対的中の魔弾。

その魔弾は、いかに対象との距離が離れていようとも必ず命中する必中の優れもの。


弾が命中し、二人は同時に転げまわる。

その元へ、夕日は歩み寄っていく。


拳銃を下ろし、拳を解き。


「あの二人を虐め殺してあげたら。一人目の魔王少女の復活の為にこの街を蹂躙しちゃおっと」


そう声を発し。

一人目の魔王少女ペルセフォネの姿を思い出し、夕日は懐かしそうに笑みをこぼした。

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