最終話:遺書
遺書
さようなら。ありがとう。
私は、私の人生に嫌気が刺しました。
もう生きるのは嫌です。
誰に何を言われても私はタヒにます。
ありがとうございました。
あの人にもう一度会えるなら、会いたかったです。
でも、もう居ない。
なのであとを追います。
待っててください。
「うん。いいや。もうなんでも。」
私は今、夜の駅のホームに立っている。
「まもなく、特急列車が通過致します。危ないですから、黄色い点字ブロックの内側でお待ちください。」
「うん。計画通り。」
特急列車を待つ足は、黄色い点字ブロックの外側にある。
カーンカーンカーン
「踏切、降りてきたみたい。」
誰もいない静かな場所に踏切の音が鳴り響く。
「特急列車が通過致します。黄色い点字ブロックの内側でお待ちください。」
再度放送がなり、
ガタンゴトンガタンゴトン
遠くから聞こえてくる特急列車。
そう放送が入った1分後に、特急列車が通過した。
体を線路に投げ出した。
しかし、体はホームにあるままで、目の前を電車が通過した。
「えっ、?」
「なにしてるの!」
急に腕を引っ張られた。
「瀬那、さん、?」
「柚乃ちゃん、何してるの」
「いや、なにも、」
「なにもしてないわけないでしょ。家来て。話しよ。」
そう言われ瀬那さんの家に行った。
「柚乃ちゃん、その手に持ってるのちょうだい。」
「あっ、いや、これは、」
「見せて?」
「はい、」
瀬那さんに遺書を渡した。
「柚乃ちゃん、俺と付き合わない?」
「は、はい、?」
「俺、守ってあげたい。柚乃ちゃんのこと。見捨てたくない。だから、そばで守りたい。」
「瀬那、さん、」
「ん?」
「本気、ですか、?」
「もちろん。本気だよ。」
「あっ、と、えっと、」
「いいよ、ゆっくり考えて欲しい」
突然の事でびっくりした。
優太さんが居なくなってからも、私はずっと思い続けていた。
でも、誰かのために生きてみるのも悪くないと思った。
優太さんが好きだった時は、ずっと優太さんのために生きていた。高校もそのために後を追った。
だから、次は瀬那さんのために生きてみるのも悪くないと思った。
優太さん。私はずっとあなたのことを思い続けています。大切に思ってます。でも、ごめんなさい。私、自分のためには生きていけないです。瀬那さんのために生きることにします。ごめんなさい。好きな気持ちは変わりません。ずっとずっと好きです。
「瀬那さん、」
「ん? 決まったの?」
「はい。お願いします。」




