番外編:あの日、あの時
私が優太さんと出会ったのは、私がまだ小学校3年生だった時。
「にーに、だっこして!」
「おっ、いいぞ〜」
優太さんとは近所付き合いで、昔から仲良くしていた。兄弟が居なかった私には、優太さんが兄的存在だった。
「そんなにはしゃいでて腰やるなよ?笑」
「大丈夫だよ、兄さん笑」
瀬那さんとの付き合いもあった。
「にーにも、かたぐるま!」
「しょうがないな笑」
2人は私にとって兄のような存在であり、頼れる存在だった。
しかし、中学生になった時私のいじめが始まった。
優太さんや瀬那さんに迷惑をかけないよう、私は誰にも何も言わず何事もないように過ごした。
「柚乃大丈夫? 元気ないじゃん」
「大丈夫! それより優太さん受験大丈夫〜?笑」
「余裕余裕 自信ありまくり」
「凄すぎます笑」
学校外ではよく話してくれて、世間話をしたり、勉強を教えて貰ったりしていた。
優太さんが高校生になり、完全に疎遠になってしまった。
年齢が2つ違ったため、私は高校を追うことにした。
県内トップレベルの高校に進学した優太さんについて行こうと必死に毎日勉強した。
中学3年生になると、周りの空気もピリつき初め 私のいじめは次第になくなっていった。
受験発表当日。 ドキドキしながら、結果をみた。
結果は 【合格】
2年間本気で勉強してよかったと思えた時だった。
4月になり無事に入学できる…はずだった。
中学の時のいじめっ子達は、おなじ高校に進学していて、それにおまけして、同じクラスだった。
そして、入学して間もなく、いじめの対象となってしまった。
「お前さ、購買でパン買ってきてよ」
「私も〜!」
「私、お菓子がいい〜」
「あっ、えっ、えっと、」
「なに?文句でもあんの?」
「あ、いや、すみません、」
購買に着き、頼まれたものを買った帰り道、優太さんに会った。
「柚乃久しぶり〜!」
「お久しぶりです、」
「柚乃? どうしたの?」
「いえ、なにもないです、 失礼します、」
「あ、あぁ、」
優太さんには迷惑をかけたくない一心で冷たくしてしまった。
その2週間後、優太さんは亡くなってしまった。
不慮の交通事故だそう。
「優太、さん、?」
私は棺桶に入っている優太さんをただただ見つめていることしか出来なかった。
「柚乃ちゃん。来てくれてありがとうね。」
「あっ、いえ、 お世話になってましたから、」
「柚乃ちゃんはさ、なんかあったら俺に話においでよ。」
「あっ、は、はい、」
私はこの時から不自然におもっていた。
瀬那さんが私の生活を気にしていたから。
前まではそんなこと1度もなかった。
でも、そんなことは気に止めず、私は学校で虐められるのを受け入れ、学校に通い続けた。
そして毎週水曜日、日記を書くことにした。
最終話:遺書




