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私の人生日記  作者: 柚乃
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百日目:やめて。

7月22日(水)


昨日は終業式があり、今日から夏休み。

特に何かをしたいと言うわけでもないが、朝早く目が覚めてしまった。

リビングに行くと置き手紙と封筒があった。


「いつも、ひとりぼっちにさせてごめんなさい。夏休みくらい一緒に過ごしてあげたかったけど、出張になってしまって家に帰れそうにないです。封筒の中にお金を入れて置いたから、気分転換に遊びに行って欲しいです。」


そう、母からの置き手紙があった。

封筒の中身を見ると1ヶ月は余裕で過ごせる額が入っており、置き手紙通り外出をしようと思って用意を始めた。


方面は、名古屋方面。

特に行きたい理由はなかったが、都会で安く行ける場所が名古屋だから名古屋方面を目指すことにした。

1度だけ母と行ったことがあったから、行き方はなんとなくだけどわかっていた。


封筒の中身のお金を少し持って、人生で初めて一人で遠出した。


「まもなく、名古屋駅行きの電車が入ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。」


放送がなり、電車が入ってきた。


窓側の席を選び、外の景色を見ていた。

電車に揺られて、約2時間後名古屋に着いた。


「わぁ、すごい、」


名古屋駅は人が沢山いて、迷路のように色んな道があって。


あちこち、歩き回っていた。


結果、迷ってしまった。


幼い頃に1度来ただけの記憶では限界があった。


「どう、しました、?」


急にふと、後ろから声をかけられた。

振り返ると大学生くらいの男性がたっていた。


「あっ、えっ、えっと、」


人見知りな私は何を一言目に言っていいのかわからず、たどたどしくなってしまった。


「名古屋来るの、初めてですか?」

「あっ、は、はい、」

「どこか、行きたい場所あるんですか? 案内しますよ。」

「あっ、えっ、えっと、特には、なくて、」

「でしたら、駅の外まで案内しますね。」

「あっ、ありがとう、ございます、」


そう男性に連れられて、駅の外に着いた。


「ここからあっちに行けば色んなお店があります。」

「あっ、ありがとうございます、」

「いえいえ、では僕はここで」


男性はこの後予定があるといい、どこかへ行ってしまった。


「あの人、優しかったな、」


私は初めての一人旅で不安だったが、男性のおかげで少し気楽に旅ができそうと感じた。


男性に教えてもらった道を歩き、買い物をして、ご飯を食べて…


気づけば夜になってしまった。


「今日は、この辺で帰ろうかな。」


再び名古屋駅を目指し、歩いていた。

駅前に着いた時だった。


「やめてください。離してください。」


急に後ろから悲鳴が聞こえた。


「なになに?」

「大丈夫? あの人たち?」


振り返って見てみると、一人の女性が男性二人に腕を引っ張られていた。


「なんで?いいじゃん。 遊びに行こうよ。」

「やめてください。嫌です、」

「なんでよ。いいじゃん。」

「いやです、」


「なにしてるんすか。嫌がってるじゃないですか。」


一人の男性が止めに入った。


そう、朝の男性が。


「なんだよお前。」

「だから、嫌がってるじゃないっすか。」

「は?なんだよ。やんのか?」


殴りかかった瞬間…


「あっ、は、?」


1人の男性が背負い投げされた。


「兄貴、兄貴!! なんだよ。まじで。なにがしてーんだよ。」


もうひとりの男性がまた殴りかかった


「は、?」


殴りは完全に避けて、同じように投げていた。


「えっ?あの人すごくね?」

「えぇ、やばやば」


近くにいた人たちは唖然と見ていたが、その出来事を見て、歓声が上がった。


「ほんとに、ほんとにありがとうございます。なんとお礼していいのか。」

「いや、大丈夫ですよ。怪我されてませんか?」


「よかった。何事もなさそうで。」


女性と会話している男性を後ろ目に、帰りの電車に向かった。


「まもなく特急電車が入ります。危ないですから、黄色い点字ブロックの内側までお下がりください。」


ガタンゴトン ガタンゴトン


電車が目の前に止まり、席に座った。


「あの、隣、いいですか、?」


そう声をかけられた。


「ど、どう、、えっ?」

「あれ? 朝会った子だよね?」

「は、はい。そうです、」

「偶然だね。家に帰るの?」

「はい。そうです。」

「そうなんだ! 僕も地元に帰るところだよ。」

「そ、そうなんですね、」


内心、心臓がバクバクしていた。

何を話せばいいのか。

何か聞いた方がいいのか。

何も分からず、おどおどしてたら声をかけてくれた。


「あの、人違いだったらごめんなさい。 柚乃ちゃん?」

「えっ、、? どうして名前を、」




千日目:なにかがおかしい。

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