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国王襲撃

暗くなる前に隠れ家へ。


あれ…… 様子がおかしい。


昨日、一昨日とは明らかに様子がおかしい。


前方が明るい。もうそろそろ暗くなる頃だと言うのに異常に明るい。


まさか夕陽? そんな訳がない。


では一体? 何が考えられる?


ただただ嫌な予感がする。


これ以上近づくのは危険。


臭いと共に熱風が吹き寄せてきた。


まさか? 森が燃えている?


一体何が?


近づいてみる。


違う! 森ではなく家が燃えているのだ。間違いない! これはあの隠れ家だ。


国王の安否が気になる。


急いで駆けつけるが。隠れ家は完全に包囲されてしまった。


十、二十、五十、百と数えきれないほどの大勢の人が隠れ家の前に陣取っている。


なぜ気づかれた? それよりもどうしてこんなことを?


どうしよう。どうすればいいの?



「立ち止れ! 」


リーダー格の男が険しい表情で睨む。


「お前らを通す訳にはいかない! ここに国王がいるのは分かっている。抵抗しても無駄だ! 」


すべてお見通し。打つ手など初めからない。


「さあどうする? 」


そう言われては成す術がない。大人しく従う。もうそれしかない。


「よし、それでいいのだ」


何とも横柄な態度。ムカッとくる。



「あの…… 」


「うるさい! 静かにしてろ! 」


ここはガムの出番だ。


「あなた方は一市民とお見受けしますが」


「そうだ。俺もこいつも皆ただの男さ」


「では戦闘ではなく話し合いで決着をつけませんか? 」


ガムお得意の弁論術で相手を煙に撒けばこの状況を打開できるかもしれない。


「フン! 今さら話し合いなどあり得ない! もっと前に国民の声を聴くべきだったな。まあお前らに言っても意味はないがな」


「お願いです。どうかお話だけでも! 」


「ならん! 大人しくしていろ! 」


「気持ちは痛いほどわかります。ですがこれ以上無駄な争いをするべきではありません」


「お前らに何が分かる? 」


「分かりません! 」


国王一家は民衆から支持を得られてないばかりか失政により恨みを買ってしまっている。


「だったら首を突っ込むな! これはこの国の問題だ! 」


「分かるなお嬢さん? 」


ガムを侮辱する発言。


ガムの怒りが伝わってくる。


「分かってるんでしょう? 王子が連れ去られたんですよ? こんな時に追い打ちをかけるなんてどうかしてます」


「ふん。王子には気の毒だがこれでようやく俺たちの悲しみを理解しただろう。さあこれ以上邪魔をすればただでは済まないぞ! 」


脅しをかけた上で続ける。


「我々は国王の間違った判断の犠牲者だ。もしあの時早く対策を講じていれば被害は少なかったはずだ。まさか子供の半分以上が連れ去られるなんて…… 悪夢だ! 」


やはり暴動を止めることは不可能なのか?


うおおおお!


わあああ!


深い苦しみと悲しみがこの場を支配する。


そうここの者は男も女も連れ去られた子供の残された家族。国王は何もせずただ様子を見守っていた。それが結果として最悪の選択に。



「お止めください! 国王様! 国王様! 」


国王が引き立てられていく。


「この無礼者が! 」


「抵抗はおよしなさい。見苦しいですよ」


「儂をどうする気じゃ? 」


「もう役にも立たないようですから取り替えようと思います」


有無を言わせない。


「馬鹿者! 」


だが国王にはもはや何の力もない。


国民を見捨てて逃げたのだ。誰も国王だと思っていない。


「お止めなさい! 」


「うん? 邪魔をする気か? 」


「国王を解放するのです! 」


ついにガムは切れた。秘策にでる。


「召喚しますよ。いいんですね? 」


脅しをかける。


「この子はそれは恐ろしいですよ。私が相手するまでもないでしょう。さあ覚悟しなさい! 」


ガムは召喚士としての一面もあるらしい。初耳だけど。


「さあ復活するのです! 我が僕よ! 」


ガムが呪文を唱える。


こうなっては最後。化け物が奴らを食い尽くすまで止らない。


                 続く

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