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1話出会い、そして片思い

初めての作品です

多めに見てください、、

一話

出会い、そして片思い


これは俺、橘裕樹が長い人生の中で一番の汚点、失敗と自信を持って言える高校一年生の時出来たたった一人の彼女と別れるまでを振り返るお話である。

あれは高校一年生の夏のある日、傷だらけの床と所々塗装の剥げた教室で「太陽にそんなに働かずにもう少し休んだらどうだ」などくだらない事を考えていた。俺はいつものように壁に寄りかかりながら窓側の一番後ろに座っていた。これたまいつものように右隣座っている部活仲間で大きな二重と赤みかがった暗めの茶髪が特徴の佐川悦子、右斜め後ろの一般的に根暗、陰キャなど余り良い印象を受けないが、話してみると明るく面白い古川裕二と話しながら授業を受けていた。


「橘は相変わらず髪はしっかりセットして来るんだな。俺はそんな暇あるなら寝てたいわ。」


「当たり前だろ?少しでも良くみせねぇとな。」


「橘、佐川4人グループだとよ。」


そう裕二に言われた。

どうやらグループワークか何かをやるらしい。

グループワークは嫌いじゃない。

なぜなら教師にいくら友達と話していても怒られないからだ。

だが4人グループってのはちょっとネックだった。

4人グループなので俺の後ろに座っている葵麗奈も同じグループになる。彼女とは一度も話したことがない。

正直彼女には「少し根暗で静かに授業を聞いていて、あまり派手さはないが可愛らしい顔で艶のある綺麗なロングヘアーをを後ろで緩く束ねた女子」という印象ぐらいしかなかった。

ちなみに彼女曰くその時の俺の印象は「顔はタイプだったけど、調子乗っててイキってる奴」だそうだ。

机を4つくっつけ、俺の正面に佐川、その隣に裕二、俺の横に葵麗奈という構図で葵麗奈以外の3人でしばらく話していた。だが一人だけハブっているようで気が引けた俺は彼女に話を振る機会を伺っていた。

そんな時に恋人がいるかいないかや、軽い下ネタの話になった。


「お前らやめとけ?葵さんは佐川と違って女子なんだからさ。なぁ葵さん。」


今思うと初対面の女の子をいきなりイジるとか意味わからないがいいタイミングだと思い、俺はそう言って彼女をイジった。

ここから3年近くとんでもないことになるとも知らずに、、、

彼女は一瞬困った顔をしたがすぐに笑顔になり、俺たち3人と談笑しながらグループワークは終わった。

俺はその日から葵と俺達3人は良く話すようになり、俺と二人で話をする機会も増え、その時間を楽しいと思いはじめて行った。

多分この辺から俺は彼女の事が気になっていたんだと思う。

だがその中で一つ疑問に思った事があった。

彼女はどんなに暑くても半袖を着る事はなく腕まくりも絶対にしなかったのだ。

そこで俺はストレートに聞いてみることにした。


「ずっと長袖だけど暑くないの?腕まくりもしてるとこ見た事ないし」


質問をした途端彼女の顔は暗くなり、何と答えるか迷ってる様子だった。


「ん?あ、うん。別にそんなだよ。それよりさーーーー」


俺の質問をはぐらかし、あからさまに話題を変えられた。

そう腕を絶対に見せない理由、、、今の俺はもちろんだが皆さんも気づいているだろうと思うのであえて言わないでおこう。

だが俺はここで理由があるのではないかと考えず、彼女に対して不信感を抱かなかった。

その時に気がついていればよかったと思うが、後の祭りだ。

そんなこんなで1ヶ月が過ぎクラスの座席が変わり葵と席が離れた。


(葵とは遠い席か、ついてないなぁまったく。)


そんな事を心の中でぼやきながら休み時間になると少し落ち込みながら運良く隣になった裕二と話していた。


「これ橘の?」


葵は俺の机の前にきて、置いてあった飲み掛けの炭酸飲料のペットボトルを持ち上げながら話しかけて来た。


「おう、今朝コンビニで気になって買った」


俺は彼女がまた話しかけてくれて嬉しかったが、いつものように答えた。


「これ気になってたんだよねぇ。一口もらうね」


俺の返答を待たずに彼女は飲んだ。

あざとい、、そして可愛い、それが感想だ。

彼女いない歴イコール年齢だった俺は不意打ちの間接キスに動揺してしまった。

しょうがないだろ?今までそういうことなかったんだから。むしろ鼻血を出さなかった俺を褒めてやりたいぐらいだね。


ーーキーンコーンカーンコーンーー


5限目の始業の鐘が鳴った。


(はぁもう授業か、もう少し葵と話したかったのによ、憂鬱で仕方ない。)


正直に言うと葵と席が離れてからは授業に全く集中できなくなった。

授業中は裕二達と話しながら裕二の席から右に二つと後ろに一つのところに座りながら真面目に授業を受けている葵ばかりを見ていた。


(葵今日も可愛いなぁ、、あいつは俺の事をどう思ってんだろ。)


なんてずっと考えていた。

葵は視線を感じたのかこっちを見て完全に目があった。


(あ、やべ)


ずっと見てたのがバレて引かれると思ったが彼女は俺に笑顔で手を振ってきた。

俺はほっと胸を撫で下ろしながら笑顔を見せながら手を振りかえした。

そんなこんなで日々を過ごしていく中で彼女の事をどんどん好きになっていった。

たがその時の俺に今すぐ言いたい、その女だけはやめておけと、、、

ご意見待ってます

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