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鶴は千年亀は万年、とゆう諺が有るのを嘗ての友が教えてくれたのは何万年前の事だったろう?
嘗て私は凄く小さく矮小な亀であった。
周りの目は嘲りばかりで私自身もそんな自分が酷く惨めに見えて嫌いであった。
そんな私に出来た初めての友達が異世界、地球とゆう場所から来たらしい男であった。
名は橋本 連夜、私と同じく小さな身長をコンプレックスにした少年である。
私は人と話す事が出来た。
と言うか私の一族は他の生物と心で対話する事が出来た。
その力で友好を深めた私は連夜に1つの名前を貰う、それがニア。
なんでもメニーイアーとゆう言葉から抜いた言葉らしいそれは、私の希望になった。
それから何千何万と年月を経て私は1つの大陸と間違えるような巨体変わっていた。
そんな私の日々が旅である。
世界を回り海を泳ぎ続けた。
しかし、世界とゆうのは存外に広いもので何万年と泳いだが凡そ世界の1割も踏破してはいないだろう。
それに私の巨体では餌も相応の量と大きさが必要であった、そんな理由から旅の途中で大型の魔物など栄養や魔力の豊富な生物を食べていたら人間に『危険度SSSランク 遭遇次第討伐する対象』の烙印を知らぬ間に押されていた。
だからだろう、数千年も前から度々人間に攻撃されてきたのだ。
そして気付けば戦いに破れ海の底に封印されてしまっている。
友を恨む気持ちは微塵もない、が出会わなければ大きくもならずヒッソリと安全に生き長らえていたのではと思ってしまう。
そして封印されて何百年も私が住む封印の箇所には何十何百とゆう数の生け贄が落とされ来た。
その度に窒息寸前の人間へ空気を多量に含んだ泡を喰わせてやるのだが、私を隔離する空間には空気が有るようで生け贄の子らは直ぐに元気を取り戻す。
今では私の上に1つの街が出来上がるほど発展を遂げている。
私も最近では封印の解除に着手し、遂には解けるまであと少しとゆう所にまで来ている。
「ニア様! 聞いて聞いて!」
「ん? どうしたんだいアリス?」
「私ね私ね! 算術で皆に勝ったんだよ~!」
「それは凄いじゃないか! とゆう事はカルムにも勝てたのかい?」
「うぐっ、カルムは来ない悪い子だからノーカウントなの!」
「そうかいそうかい」
「もう! ニア様の意地悪!」
私の前で私が開く教室の女の子が起伏の激しい表情で発表しています。
数万年も生きてきた私ですから魔術の1つも使えるのですよ。
肉体の1部を切り離し意識を切り離した肉片へ移して人体の構造に寄せてあげれば私も自信の上で人間代のスケールで生存できるのです。
まあ自信の上で生活するとゆうもは可笑しな感覚ですが、少なくとも充実した余生を送れていると思います。
結界の解除が済めば私の背も海に沈みます、その前に空気の操作を覚えましたから今後も海底で生きることとなるのではないでしょうか?
まあ私の上に住む住人達は外の世界を見たいと言いそうですが・・・
「そういえばニア様のお仕事ってあとどの位で終わるの?」
「結界の解除ですか? そうですね~ 4日程でしょうか」
「そっか、分かった伝えてくる!」
「へ? それはどうゆう・・・」
「じゃあねニア様~!」
アリスはそれだけ言うと足早に私の家を出ていきます。
本当に不思議な子ですね・・・
しかし伝えるとは大人たちにでしょうか?
そもそも伝えてどうなるとゆう話でもないのでは?
っと、まあ人間と私では思考回路に誤差がありますからね。
私には理解の難しい話なのでしょう。
私は自問自答で答えを出すと意識を切り替えて結界の解除に着手します。
何はともあれ宣言通りに遂行しなければ失望されてしまうかもしれませんからね・・・