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明日は、君と見る夢の中

 この現実に、僕の居場所はない。僕は、どうしようもないクズだから。
 失敗のない日はない。迷惑を掛けない日はない。社会人になって三年目の初夏、僕は暗い心を引き摺りながら外回りへ出かける。
 刺すような日差し、流れ出る汗。吐く息は熱を増すばかり。けれど、僕の足は次第に軽くなっていく。
 
 もうすぐ、彼女に会える

 平日の昼間、誰もいないはずの小さい公園。そこには、いつだって彼女がいた。高校の制服を身に纏い、ベンチに一人腰掛ける彼女の姿が。
 彼女だけが僕の心に平穏をもたらしてくれる。同じクズである彼女だけが。同じく現実に居場所をなくした彼女だけが。
 僕はそっと、彼女の待つ公園の中へと、足を踏み入れる。
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