#0 自分の可能性
どうも、お久しぶりです。東条李禹です。
受験、無事成功しました。
今日からまた活動を本格的に再開します。
見捨てないで待ち続けていてくれた方々、本当にありがとうございました。
一日一話投稿を目標に頑張ります。
では、新連載、『マイナス思考勇者の異世界旅日記 ”俺の手帳は異・世界最強なのかもしれない”』をお楽しみください。
「おれは異世界に転生するよ。母さん」
唐突だが、おれの人生は平凡で平和そのもの。そんな俺が異世界に転生すると言い出した理由は今から1日前のぼくの出来事にある。
──1週間前。
「おはよう、東舞。昨日はよく眠れたか?」
「眠れてないなぁ。昨日は小説書いてたから」
「やっぱりか。なんだっけ?Web小説だっけ?ほどほどにしとけよ」
──どこにでもあるこの町の、どこにでもあるこの病院。
ぼく、小林 東舞はこの病院で生まれてこの町で育った。ごく普通の人間だ。つまらなかった。なんでもいい、人に誇れる何かが欲しかった。
そんなぼくが高校生になってついにみつけたものが、小説投稿サイト。
1日のうちに3話は必ず投稿し、少しずつPVを伸ばしていった。今では、人気作家の1人として数えられるようになった。
小説のタイトルは『世界の全てを記した手帳』。世界の全てを記した手帳を手にした少年の成長を描いた物語だ。
「わかってるよ。ほどほどにする」
気を使ってくれているこの男は但木 惡流。ぼくと正反対で運動も勉強も恋愛も何もかもが完璧な男。正しく八方美人だ。
「そういえば、夏み休みは何する?高校最後の夏だし、パァーッと遊ぶか?」
「小説を投稿する。いつもの二倍の頻度で」
「……そうか」
ぼくは年上と女子に対しては基本的にタメ口はしない。その影響か、未だにさんくんをつけて人を呼んでしまう。堅苦しくて融通がきかなくて、その上、オタク小説投稿者。こんなぼくに好き好んで接する奴はそうはいない。
惡流、なぜお前はぼくに関わろうとする。
◇ ◇ ◇
「今日から夏休みが始まりますが、ハメを外しすぎないようにしてください。では、解散」
どうでしたでしょうか?
0話で話は全く進みませんが次はババッとすすみます。
次回に乞うご期待です。