プロローグ
この世界で夢を見る者は数多くいるだろう。
それを叶える為ならどんな努力も惜しまない、という人もいるだろう。
それでも実現させるというのは難しい。だから大抵は挫折し、
より難易度の低い目標へと切り替えてしまう。僕だってそうだ。
小さいころに描いていた大きな夢などとうの昔に捨てて、
そのころには思ってもみなかった道へと歩み始めている。
もし、あなたの努力が必ず報われるのであれば、あなたはどれほど頑張るだろうか。
自分の夢に向かってどれほど執念深く食らいつくだろうか。
そもそも諦めるという思考に至るのだろうか。それとも最初から信じず、疲れるだけだ、
そんなバカげたことはしない、と言うのだろうか。
今、君の目の前に一つのリストバンドがあるとする。
どうやらそれは自分が努力すればするほど自分の能力が上がるものらしい。
あなただったらこれをつけるのか。圧倒的な天才たちにこのリストバンドを持って挑むのか。
僕は今からこれを身に着け、今まで努力ではどうしようもなかった敵たちと戦ってくる。
誰の為でもない、今まで言い訳をして逃げてきた自分の為に、だ。
この作品が誰かの心に残れば幸いです。
文才はありませんが、最後までお付き合いいただけたらと思います。