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回り出す日常
大学にも再び通い出し、日本での日常生活が再び回り出した。
とにかく必須科目の単位を取得するのが最優先で 銀座のアルバイトは一週間置きにしてもらい
忙しい学生生活を送り始めていた。
この不景気の中、また温かく迎えてくれた恭子ママ。
本当の母親のように思ったことはまだないが 彼女の愛を深く感じるのだ。
帰国してから、祐介の事は胸にしまい思い出さないように努めていた。
祐介の事を思い出せば、悲しみがどっと押し寄せてきて 自分がどうなってしまうのか分からないから…。
目の前にある事をこなす生活。これが学生本来の姿。
幸いにも事件後、内藤一家がプルメリアに来店する事が出来なくなったそうだ。
穏やかな気持ちで彼との思いでを辿れるようになるまで 記憶は封印させて下さい。
その代わり、うちは誰にもなびきません。
誰も受け入れないし、誰にも心を預けない。
美香はそんな風に強い誓いを立てて日々を過ごした。
これから先、その鋼鉄よりも強い誓いが彼女の心に何年もそびえ続けるのである。




