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出会い2

気がつくと元町公園の入り口近くにあるライオンの頭がついた小さな池の前にあるいた。

「誰もいなくて助かった。ああずぶぬれだな。名前を言っていなかった。パリス.エディーラ、とにかく俺がいそうろうしているとこが近いからそこに行こう。」

なんだったんだろ?

外人かしら?

「助けていただいてありがとうございます」

声がうわずってしまった。



「あんたさ、犯罪だよ高校生にてえだすなんて。」

連れてこられた山手のお屋敷で出てきた女性がジトと男性を見る。

「誤解だよ。このお嬢さんが冬の海にダイブしようとしたのを止めただけだ。」

フーンと言いながら乾かした制服を女性がプレスしてくれる。

「なんでダイブしようとしたの?私で良ければ話しきいてあげるよ。」

パリスが上着脱ぎながら出ていってから言う。

「ありがとうございます。私、有坂奈緒です。学校で嫌なことがあって。」

借りた上着は少し大きい。

「まだまだ若いんだから早まっちゃだめよ。私は星砂アゲハ。私も両親が海外に行くから中学ぐらいから一人でやってきて苦労したけど今は楽しくやってるよ。言いたくないならいいけど、辛いことも年をとれば笑えるからめげちゃだめよ。学校行きたくないならここにおいで私の知り合いが人手ほしがってるから助かるしさ。」

アゲハが笑顔でそういってウィンクした。

「アゲハ、俺の服また全部洗濯しただろう。」

タオルのまんまでパリスが現れたので顔をそむける。

「あんたねえレディがいるんだからパンツぐらい履いてきなさいよ。」

バシとたたかれ追い出される。

「めんどくせえなもう。アゲハとってこい着るものない。」

ドアから顔をだす。

「ハイハイとってきます。好きなだけここにいていいからね。」

白に木で出来た家具で飾られた部屋、隅に暖炉があって。柴犬が一匹その前でくつろいでいた。

そこから、山手にある風変わりなお屋敷『蝶屋敷』に通う生活がはじまった。

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