出会い
中学、卒業したばかりの有砂南緒はムカムカしながら山下公園にいったムカムカした拍子に海にダイブしようとしたナオを男性がとめた。
そこから男は大っ嫌い、口なんてまともにきいたこともないナオの運命が変わりはじめる。
「辞めとけ、浅くてもまだ寒いぞ。」
見知らぬ男性だ、肩まである茶髪に優しい瞳。
おもわず手をはらいのけた。
ナオは男子が苦手なのだ。
「その元気なら自殺しようとしたわけじゃなさそうだな。」
頭におもいっきり血があがる。
「ちょっと頭を冷やしただけ。助けてくれてありがとう。」
思わず後ずさりした瞬間に足がスベッた。
ボチャーンと派手に後ろ向きに落ちた。
すぐに力強い腕が担ぎあげてくれた。
「まずい人がきた。とにかく騒ぎになる前に逃げよう。」
突然、眩しい光に包まれた。
制服姿でびしょ濡れでナオは異世界に飛んだ。 男性に抱きしめられるなんて初めてだ。
そばに行くだけで汚いなどノミなど言われてイベントで手をつながなくてはいけない時など、みんないやがった。
「おっとごめん。気があせったからなあここはどこだろ?」
体を離してあたりを見渡すと見たこともない銀色の木が立っていた。木には白い花が咲きいい香りがした。
「おや見慣れないお客様だな。」
木の影から突然、少年が現れた。
「騒がして悪かったな。すぐたいさんするよ。」
男性が言うと少年はナオを興味シンシンの目で見つめた。
「君は綺麗な黒髪だね。俺たちの一族にも黒髪はいるけど、黒い瞳は初めてだ。」
綺麗な少年だ、銀に近い金髪に緑の瞳。
なんか王子さまみたい。
ナオはおもわずうっとりしていると。
グイと抱き寄せられた。
そしてそのまままた光にのまれていった。