第1章:生き返りをかけたゲーム 第1節:この世界で最も人を殺した少女 1話:死に抗いし者達
羽黒鷹 -ハグロヨウ-
史上最悪の大量殺人鬼
二つ名は「白い死神」
元スパイ
家族を腐敗した警察組織に惨殺されて以来組織の9割の人間を惨殺した
死因:病死
とても認めたくない運命。目的達成間近で私は死に屈服した。私は死の瞬間運命を呪った。
絶対に生きてやる
「その願いしかと受け止めた」
驚き目を覚ますと私は知らない部屋にいた。大量のぬいぐるみにチェックの床、天井のないその部屋は何処か現実味がなかった
そしてその部屋には先客がいた。無防備にも大きいクマのぬいぐるみを抱きかかえて安心して寝ている。
こんな得体も知れない場所でこんなにもリラックスできるのに感心しつつ凸ピンをした。
先客はおでこを抑えて丸くなる。
「何するの!痛いじゃん」
涙目で立ち上がる彼女にもう一発お見舞いした。
涙目で丸くなる彼女に私は注意した
「注意力が足りないよ。私だったからよかったけどこんな得体のしれない場所で寝るなんてありえないよ。もし発情期のオスが来てたら君は今頃白濁塗れだったんだから」
彼女は丸まりながら小さな声で
「ごめん」
と言った。
少しの沈黙の後に彼女が私の方を見た
「麻耶って言います。さっきはごめん」
「羽黒鷹。私こそ強くやりすぎた」
「ふぁ~。よく寝た」
そう言ってさっきまで麻耶が抱いていた大きなクマのぬいぐるみは立ち上がった
私も麻耶もクマに目を奪われた。
「お!二人ともそろってるね~」
そう言うとクマは真っ青な炎に包まれ中から女の子が出てきた。
「僕はサタンだ!この第一のブラックボックス「憤怒」の悪魔だ」
驚きすぎて微動だにしない私たちにサタンは話し続ける。
「ここに来た子たちはみんなそういう顔するんだよ~。まあ、死んだはずなのに生きてるって思ってるんでしょ」
そう私は死んだ。サタンの言い方だと麻耶も死んだのだろう。麻耶は青ざめていた。たぶん、生きてて安心して寝ていたんだろう。
「君たちの想像通り君たちは死んでる。でも絶望しなくていいよ。頑張れば生き返れるかもしれないんだから」
一瞬生前に抱いていた殺意戻ってきた。隣からも只ならぬ殺意を感じた。
「うん。僕の選んだ「憤怒」たちだね~。それでこそ私の憤怒だ」
そう言うとサタンは指を鳴らした。すると足元から青い炎に襲われ気が付くと私の服が変わっていた。
「規定で悪人は黒、善人は白をモチーフにしいた服じゃなきゃいけないんだ。でも我ながら似合ってるな~」
私は黒。当たり前と言えば当たり前か。
「黒が悪人って…。」
麻耶が驚いているのも当然だ。私が史上最悪の大量殺人鬼には見えないだろう。
「羽黒さ…」
「君たちにこのゲームについて教えるよ!」
麻耶が私に聞こうとしたのを遮るように言い出した。
全ての準備が終わりサタンは手をたたく
「それじゃあ説明も済んだし」
そう言うと足元が光りだす
「それじゃNo.001、一日目頑張ってきてね」
私の視界は光に包まれていく。
サタン
悪魔の王
憤怒の悪魔
青い炎を操る
ルシファと間違えられる事に不満を抱いている