5)トイレ襲撃
はーい、いつもニコニコ暴走気味で頭がイカれ始めた東西路ちゃんです!
とりあえず、裏生徒会の人を増やしてみた。
見てね!
さて、俺は現在、トイレに引きこもっていた。
昼休みを全て使い切る。
「(とは、言ったものの……)」
正直、スゴく緊張していた。
あのボランティアの代表としての仕事を受けてしまった自分が悲しい。
そして、今ここに……正確には目の前の扉越しから感じる何かに怯えていた。
「あっれー? たっちーさん、此処に居たはずなんだけどな~♪」
「……」
「烏先輩……。此処、男子トイレですよ?」
修也! そこに来るなよ!
てか、烏先輩って誰だよ、男子トイレに来てるってどういうことなんだよ!?
「景里会長から、……逃げないように見張れって言われたんですよぉ♪ 夜蛇お姉ちゃんはちなみに窓にいまーす」
「夜蛇先輩……何者なんだよ」
「烏姉妹を知らないから言ってあげる! 私達、烏姉妹は裏生徒会の実力行使部隊なの! と言っても、依頼して許諾得たのに仕事を全うしない奴に対して実力行使するだけで、他は優しいから!」
と、そこに窓にいる夜蛇先輩が俺のいるであろう個室に向かって石(ちょっと小さい)を投げてきた。
「うぉあっ!? ちょ、石……」
「お姉ちゃんスゴーい♪ でも、これ……中庭のレンガを砕いたよね?」
「ごめんなさい」
扉を思わず開けていたことに気付いた俺は即座に閉めようとしたが、踏ん張っている様子の無い蒼子先輩が人指し指で止めて原稿用紙を突き付けた。
「本番明日ですので、たっちーさん、今日中にふぁいてぃんですねwwww」
「妹ちゃん、大丈夫?wwww」
こうして、裏生徒会の実力行使部隊(自称)の烏姉妹にネタ構築を許されずに夜中に書いていた。
完成した奴はすぐに何処からともなく登場した蒼子先輩がかっさらい、全てが終わった時には3時を過ぎていた。