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2)入学式2

どうも二番手を務めさせていただきますユンです。

頑張ります。



次回のあらすじ。

翼は今から始まる高校生活をいきなりミスってしまった。

友人と出会い入学式に向かう……



「みなさんおはようございます。天気もよく我が校の桜が綺麗に舞っている本日は、君たちの高校生活の始まりを喜んでいるようです。改めましてみなさん入学おめでとうございます。我が校は……」



 といった校長先生の話で入学式が開始した。

 俺は先ほど体育館に入る前に付けられた紙製の色鮮やかな花を身に付け指定された椅子に座り話を真面目に聞いていた。

 まぁ、初めはだけど……。


 というのも、今日が入学式というのを理解していながら入学祝いにおばあちゃんに買ってもらったゲームを遅くまでしたり、式の直前に眠かったのとかがどっとやってきて俺は話が始まって5分もしないうちに意識が遠くなっていった。



 †




「………ん!?」



 なぜか唐突に目が覚めた、いや起こされたというべきか。


 なんの理由もなしに意識が戻った。理由としては脇腹に差し込まれた手に驚いたからである。


 そしてその手は自分の後ろから伸びていた。


(いったい誰だ?)


 俺は覚醒しきっていない頭で後ろの人を確認するために座りながら振り向くとそこには見知らない女子がいた。


 彼女は、「しー」と指を口に対し垂直に立てて声を上げないようにジェスチャーしてきていた。



「え、あ、うん」



 俺は反射的に返事をしてからふといま何をしてるんだっけと思い周りを見ると近場の人は椅子に座ってこちらを見ていた。


 正確には自分以外は座っていたのである。


 つまりは一人だけ立っていた。



「………あ」



 俺は今が入学式だと言うのと一人だけ立ってしまっている現状を理解し、そろーりと座った。


 そしてそのことでやってしまったと悶絶しているといつの間にか入学式は終了を迎え各自クラスに散っていった。







(あーやってしまった、やってしまった、いきなり一日目にやってしまった。これは悪い意味で目立ってしまった。おい、なんだよ修也ニヤニヤしてこっち見てんじゃないっ!!)



 俺は、先ほどのやらかしを未だ引きずり机に突っ伏しているのだが、壇上にいた西澤先生こと西ちゃん(今命名)が出席簿を取り出し話し始めた。



「お前ら、入学おめでとう、私は西澤友利花にしざわゆりかだ。とりあえず一年間よろしく」



「よろしくお願いします」



 西ちゃんがそう言うと、例のごとくクラスメイトたちは挨拶を返した。


 それを見た彼女はよしよしとその場で頷きでは、と再びこちら側に向いていた。



「さてさて、それでは自己紹介でもしてもらおうかぁ!!」



 あれなんだろう、この西ちゃん入学式さっきまでは大人しかったのに今はテンション高めだぞ、なんでだ!?


 どうやら思ったのは俺だけでは無いようでほかのクラスメイトたちもどよめいている。


 その声の中には

「嘘だーっ!!」

「狙ってたのにぃ」

「こっちのほうがいいなー」

「……これが猫かぶりってやつか…初めて見たぜ」

「なんでさ!?」

「名前負けだなうん、ある意味勝ってるけど」

「面白い先生だね~」

 などなどみんな自由に騒ぎ始めていた。


 話を聞く限りみんな気が付いていないと思うけど西ちゃん朝と服装違うぞ……もしかしてわざわざ着替えてきたのか……!?



「に、しても赤は、ないだろ………(その年で)」



 彼女が現在着ていたのは、赤いジャージ、いわゆる赤ジャーを着ていたのだ。


 ………なんであんなに着こなせているのかは謎だがそれはそれとしてクラスメイトたちの自己紹介が始まった。




「あーい、では初めはこの列からー」



 まさかの西ちゃんは出席番号の頭からというテンプレを外してきたのだった。


 そしてその一番目に当たったのは友人の修也だった。



 初めに指定された座り方は縦に苗字の五十音順だったのでまだだと高を括っていたようで珍しく修也は焦っているようで何とも表現しづらい顔でこちらを見ていた。



「え、えーっと月元修也つきもとしゅうやです、よろしくお願いします。運動が好きですよろしくお願いします」



 ……焦っていた様子だったけど修也はそつなくこなしていた。


 なんだかんだこいつは要領いいからなー。なんて思っていたのだが修也の列が終わったあとに氏名されたのは自分の列らしい。

 さてどんな自己紹介をしようか……。


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