表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/14

13)取り調べ

椎名です。

最近ちょいとやる気がなさげでだらけてます。

とりあえず、毎日少しずつ何かしら書こうと思います。

新入生である翼は体育祭に関してウェブにある学校サイトに書いてある事しか知らない。


だから今日はいつもより早く特別教室へ行こうと決めたにも関わらず、いつもと変わらない時間に着いたのだった。


その訳は、小テスト。

すっかり忘れていたのだ、小テストの存在を。

その上不合格は居残り勉強。

できた人から解散という物で、いつもより早く終わったのに、いつもと同じ時間の解散という失態を犯したのだ。


もちろん、いつもより早く終わったのはどのクラスも同じ。

つまり、僕だけ遅れたという事になる。


遅れて入った特別教室には誰も居らず、テレビだけが付いていた。

画面にはnow loadingという文字。

気になってテレビに近づき、異常がないか確かめようとした時、背後で扉が開く音がした。


振り返ると、驚いた顔で星宮先輩が固まっていて。

その後ろから白岡委員長が覗いてこちらもまた驚いた顔で固まり。

それから話しかけるまでの約一分間謎の空気が漂っていた。


「先輩大丈夫ですか?」

「ん?あぁ、大丈夫だ……」

「弧達、今日は呼ばれてないでしょう?」


「あ、はい」

「とりあえず、となりの教室に……」

「そうですね」


と僕はとなりの教室という取り調べ室へ強制連行された。


呼ばれてないから来てはいけないと言われた覚えもないから、僕は無罪だと言える準備をして、先輩と向かい合って座る。

そして、星宮先輩の取り調べが始まった。


「さて、なぜ特別教室にいたのかね?」


「体育祭に関しての資料を見てみようと思って」


「そもそも、呼んでないよね?」


「呼ばれてないから来てはいけないなんて言われた覚えはありません」


「…………」


「生徒会室と特別教室は違うからな?」


「えっ?」


「……もういい……帰りなさい」


そう言われ、取り調べ教室を出て自分のクラスへ戻り、帰宅準備をして玄関へ行く。

そして、校門から出ようとしたその時。

僕の前に椛田が立ちはだかる。


数秒睨み合い、椛田が口を開いた。


「弧達、体育祭覚悟しとけよ」


と言って去っていく。


僕の方は、体育祭の一ヶ月前に宣戦布告されるとは予想もしてなかったから、数分の間、開いた口が閉まらなかった。


ただでさえなにがなんだかわからず取り調べられたうえに、次は宣戦布告。

もう何がなんだかわからず、帰宅してからは、なるべく今日の事を忘れようと、する事を済ませ、すぐ就寝した。



『翌日』



昨日のことを考えない様にいつもどおり授業を受け、昼飯の時間がやってきた。

いつもならすぐに食べるのだが、星宮先輩が手招きして呼んでいたから話を聞きに行く。


緊張して第一声を待っていると、先輩の後ろで椛田が烏姉妹に捕まって引きずられている。

昨日僕が取り調べ室へ連れていかれるまで覗いていたらしい。


なぜそんなことが分かったのかは内緒だそうだ。

とりあえず、今日は昼から終了未定で特別教室だという……


教頭を洗脳でもしてるのか?

教頭が裏生徒会に頭が上がらない理由は知りたくもない。


そして、生徒会会長、副会長。

裏生徒会会長、烏姉妹による僕ら二人の取り調べが始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ